雪天使~お前に捧ぐカノン~
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発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第9章 act,8:輝かしきもの
「ブーーーックックックックック!! アーーッハッハッハッハ!! ヒー! ヒー! やめてくれ! 俺を笑い死にさせる気か! ヒャーーッハッハッハッハ!!!」
 シャルギエルは身をよじって笑い転げながら、手元のクッションをしきりに叩き回す。
 やっと自分達が、間抜けに見られ笑われているのだと理解出来たらしいロードも、客観的に想像したのか一緒になって笑い始めて恥ずかしげにシャルギエルへ飛び付き、更に二人で笑い合う。
 カノンはと言うと、カーッと顔を真っ赤にして怒鳴った。
「ちょっと! 何がそんなに可笑しいのよ! 馬鹿にして!!」
 カノンの罵声に驚いて笑うのをピタリと止めて、慌ててきちんと座り直すシャルギエルとロード。だが、暫くの間を置いて、再び吹き出し笑い始める二人。
 その様子にカッとなったカノンだったが、次第に何だかこんな事でむきになる自分が馬鹿馬鹿しくなってきて、ついには彼女も一緒になって笑い出してしまった。
 ひとしきり三人一緒に大笑いしながらはしゃぎあった後、漸く落ち着いた。そしてロードは、目前のテーブルに並ぶデザートに飛び付く。
「ホントにまるで天国みたいだねぇ。さすが天使様は住む世界が違うよ」
 カノンはテラスに出て美しい庭園を眺め、秋の自然の美を愛でながら、手に持ったシャンパングラスに入れてあるベリー類を摘まみながらうっとりしている。
「だーから、俺は天使じゃねーっての!」
 シャルギエルは洋梨を齧(かじ)りながら、カノンの背後にリビングから声を掛ける。
 庭には秋の花々や紅葉に彩られ、中央に人工の泉が完備されており、その泉には大きな翼を背にしたしなやかなラインの天使の彫刻が飾られ、泉の中には色とりどりのガラス石が散りばめられている。
 天使の彫刻はテラスへと真っ直ぐに向いており、その瞳にはアイスブルーの石がはめ込まれ、胸の中央にも同じ色の大きな石がはめ込まれている。その石の瞳が輝きを放ってカノンの心を虜にする。
 穏やかな表情の中に気の強い眼差しを刻む天使の彫刻。優しさの中に垣間見える時折不敵な微笑み。男とも女とも取れない美しい容姿。
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