雪天使~お前に捧ぐカノン~
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発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第9章 act,8:輝かしきもの
「そうだな。俺はこの際気にしねぇが、この周囲のセレブ共は人の言動評価して優劣を決めたがるのが、ここらの連中の嫌な所だからな。ま、大丈夫さ。気にせず俺の前では普段通りでいい」
 シャルギエルは言うと、ドアに付いているボタンの一つを押した。すると運転席側を遮っている先程閉めた防音窓が、スッと白く曇った。これでドライバー側からこちらの様子が見聞きできなくなってしまった。
 おかげでバックミラーの必要性がなくなってしまったが、そこはあくまで一流ドライバーとしてもサイドミラーで上手く運転するのが必要条件の一つでもある。
 カノンとロードはまるで魔法でも見るかのように感心している。そんな様子にお構い無しのシャルギエルは、二人にそれぞれジュース瓶を手渡した。
 シャルギエルはジンジャーを選んだ。勿論ノンアルコールだ。本来ならグラスを使用するのが子供の頃から教わっている、行儀の一つではあるのだが、ここは敢えてカノン達を見習って彼も瓶のまま口に呷ってみることにした。
 すると、こんなちょっとした何でもない仕草一つでもシャルギエルにとっては、この上なく新鮮に感じた。……これだ。これこそワイルドな仕草の一つだ! 
 感動しこんな自分に心酔して目を輝かせ、恍惚な表情を浮かべている彼を、二人は呆れながら顔を引きつらせる。そして思った。金持ちというのも、いと情けなく可哀相でもあるのだな、と。
「そう言えば、あのバス用品一式とバーガーやおこづかいまで……。ありがとう」
 カノンは言うと、少し顔を赤らめた。その言葉を聞いて改めて意識してカノンを見直すシャルギエル。
「……うん。やっぱり見栄えが良くなったな。それに……臭くなくなった。とてもレディーらしい良い香りだ」
 そう言って彼は、カノンの髪に鼻を埋めた。更に顔を赤くしたカノンは、思わず彼を突き飛ばした。
「!? 何だよ! 俺何か悪い事言ったか!?」
 彼はいつもの習慣で努力した彼女を、紳士流に当然の行動を取って褒めただけである。少し体勢を崩して、何故自分が突き飛ばされたのかを抗議する。その二人の様子を見て、ロードは嬉しそうにキャッキャと喜びはしゃいだ……。
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