雪天使~お前に捧ぐカノン~
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発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第9章 act,8:輝かしきもの
「ごめんオイラ……。あんたの身を案じて、カノン姉ちゃんとここまで飛び出して来たまでは良かったけど……。まさかトラウマが目覚めるきっかけの多い街とは思いもしなかったっつーか、忘れてたっつーか……。逆に二人に心配かけちまったな」
 ロードのすっかり意気消沈しきった惰弱な態度に、カノンはシャルギエルが今回取った行動への叱責の念に拘泥し、維持していたせいでロードの変化に気付いてやれなかった自分を反省する。
「勿論カノン。俺の正体を奴らや誰かに言っちゃあいねぇだろうな? ロードもだ」
 言いながらシャルギエルはドアポケットの蓋をパカッと開けて、キャンディーを幾つか鷲掴みすると、半分ずつカノンとロードに与える。
「分かってら! 絶対に言っちゃいないよ!」
 ロードは子供らしく思考を切り替えて、キャンディーに喜びながらはしゃいで答える。
「ええ。あたいもよ。だからこうして三人だけ以外は“グレアム”とあんたを呼ぶ事にしてるもの。で、あたいらのチルドレングループのリーダーになったのかい」
 漸く落ち着いたカノンは静かに訊ねる。
「ああ。そう奴がお前に言ってきたなら間違いないだろうな。で? その今の俺のグループには何人いるんだ?」
 そう言うとシャルギエルは、今度は前部座席の後ろの足元にある、備え付けの黒いBOXの蓋を開けた。すると中には何種類もの飲み物と、仕切られた幾つかの穴の開いたスポンジには、洒落たグラスが収められていた。完備冷蔵庫だ。
「うわぁ!」
 ロードの目が輝く。
「二十数人ぐらいかな。今夜改めて新リーダー紹介に集会を開くよ」
「成る程な。OK。で、何がいい? 何でも好きなもん飲めよ」
 カノンの言葉に軽くシャルギエルは答えると、二人にドリンクを勧める。
「じゃオイラコーク!」
「あたいはメロンソーダを……」
 二人の言葉に応えて二種類のジュース瓶を手にすると、完備冷蔵庫に備えられている栓抜きでポポンと二本ともの栓を抜く。そしてもう片手でグラスに手を伸ばしたのを、カノンが止めた。
「グラスは要らない。そのままでいいよ。あ……。それともこういう場では、グラスを使用しなきゃやっぱ下品に見られる、かな?」
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