雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第9章 act,8:輝かしきもの
「このバカバカバカバカ! バカヤロオオォォォォーーーッッッ!!」
「いていていていてっっ!! おいコラ何だよ一体! いってぇ! いい加減やめねぇか!!」
「ちょっ! カノン姉ちゃんってば! とりあえず落ち着けったら!!」
 ここは超高級財団法人学園都市、ハイスクールの校門前。
 シャルギエルが校門から出て来るや否や、突然小柄な少女が飛び付いて来たかと思うと、物凄い剣幕で拳を彼の上半身目掛けて殴り付けてきたのだ。
 余りの勢いに、まさかそれがカノンだとすぐに気付く事が出来なかった。
「いってぇー……。カノンにロード……。よくここまで……っつーかどうしたんだ一体」
 周りの学校関係者達がその様子に驚きながら、遠巻きに見ては通り過ぎて行く。
 カノンとロードの容姿は、カノンのリサイクルBOX通いの成果が実ってか、とてもみすぼらしい本来のスラムの子供には見えない。最早、中流階級市民ぐらいにすっかり磨き上げられている。シャルギエルが贈った好意の効果も、しっかり届いているようだった。
 今日は金曜日(フライデー)。約一週間ぶりの週末(ウィークエンド)に、シャルギエルもスラムに行く予定でいた。ところが突然この有様だ。
 しかもスラムの住人である二人が、この学園都市まで乗り込んで来るとは予想外だった。この上流階級地区である気高い聖域に等しい場所に、超貧民地区住人が乗り込んで来るなど断じて有り得ない事だったからだ。
 だがカノンにとって、終点“学園都市”まで地下鉄で来ると後は思いの他簡単だった。“ジャンセン”の名を口にすれば知らない者はいないぐらいの、この界隈では超有名権力者だったからだ。
 その子供の友達だと言えば、街の人々は簡単に今の時間なら子供は皆学校だと教えてくれたのだ。この時つくづくカノンは呆れずにはいられなかった。有名な金持ち権力者を探す事が、ラストネームさえ知っていればこんなに楽な事はないと。
 二人はここまで来ればどうにかなると言う安易な気持ちだったが、本当に安易すぎて有名人であるのも少し問題だとさえ思った。
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