雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第2章 act,1:カジノ
 それでもやっと十五歳になったばかりの少年。
 参考や見本になる身近なモデルなど、この伯爵家の息子の周辺に当然いる筈もなく、手始めに今みたいな遊び方をしてはいるが、正直どこから手を付けていいのか分からずに、ひとまずブラブラしているだけでしかない。
 しかも遊びと言っても本当に子供の暇潰し程度だ。

 ――ところが今日は違った。
 暫く考え込んでいたシャルギエルが顔を上げた先には、カジノ店があった。
 このカジノ店は今しがた彼が遊んでいたゲームセンターの真向かいにあり、未来ある若者を大人の世界に引き込まんとばかりに、昼間でも派手に目立つ看板。
 今この瞬間でもゲーセンから出て来る青少年等を狙うかの様に、真っ先に視界に侵入し誘惑しているみたいだ。
 大概ここでカジノに足を踏み入れた無邪気な若者達は、大人の世界のアメとムチを味わされ、それ次第では今後どの様な大人になるかが左右される。
 彼も以前からこの店の存在が気にはなっていたが、今一つ足を踏み入れる度胸が持てず、派手な店構えを後目にしつつスゴスゴと大人しく、CDショップや大して美味しくも無いファーストフード店に身を置いていた。
 しかし今日こそは中がどんな具合なのか、どの様な状況なのかこの身を持って実感してみたい。
 何せ財人専門の高級カジノ店とは違って、少年にとっては新鮮な下町カジノ店だ。
 如何にも映画に出て来るワイルドガイが利用しそうな、ど派手な看板の町カジノじゃあないか!
 ……そう思えて仕方がないらしい。
 シャルギエルはズボンのポケットに両手を突っ込んで少し余裕気な雰囲気を装うと、如何にも常連と言わんばかりに両肩張って店に近づいてみる。
 ……特別この若い未熟な客に手を差し延べるべく、待ち受けるドアマンも居ない。
 だから彼の知るロイヤルカジノとは訳が違うのだ。
 低庶民には低庶民のやり方がある。
 いちいち御丁寧に一人一人の客へにこやかに挨拶をし、ドアを開けて歓迎を示してくれる様な接客などありはしない。
 店の入り口はただぶっきら棒に、少し古めかしい木製のドアが立ち塞がっている。
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