雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第2章 act,1:カジノ
 一時間程で一通り遊んで飽きると、暇を弄ぶかの様に外に出てきて周囲を見渡してから、フムと考え込んだ。
 いつもだったらこの後は漫画や服を衝動買いしたり、映画を観たりして過ごす。
 門限は“とりあえずある”のだが、十二歳を過ぎた辺りから満足に守らなくなった。

 少年の名はシャルギエル=グレアム・ジャンセン。十五歳。
 名家ジャンセン一族の分家の息子で兄弟に一人妹がいて、伯爵の位を持つ父とその夫人の母の四人家族。
 これに先程の執事と車庫管理人、屋敷の警備及び門の守衛を務める警備員が三人と、数匹の番犬に十人のメイド。
 それから専用コックとパティシエが一人ずつに庭師が三人。
 別荘に至っては、放牧された馬や孔雀までいたりする。
 まぁ金持ちのお約束みたいなものだ。
 真ん中分けされた前髪に漆黒の長髪を後ろで一つに束ね、マリンブルーの瞳に整った顔立ち。
年の割にはスラリと高めの身長は、間違いなく将来が楽しみな少年だった。
 ……――性格を除いては。
 若かりし頃の両親は、初めて生まれた愛息子を至れり尽くせりと溺愛してきた。
 よって息子は苦労知らずの超我が侭で使用人を振り回しては、迷惑かけ放題な超自由な性格に成長し、それを下で見て育った五歳下の妹はそんな兄を反面教師に真面目に知的、現在もクールビューティーへの真っ只中に成長中である。
 しっかり者の妹とは逆にいい加減で自己中心な彼は金持ちの暮らしに退屈し、今や庶民の遊びに興味津々不良の道へまっしぐら進行中であった。
 しかし通う学校も当然財閥法人学園なので、そんな見苦しい落ちぶれた遊び方などに付き合ってくれる、物好きなクラスメイトはいやしない。
 どいつもこいつも高貴なプライドが、しっかり心に根差している者ばかりだ。
 高慢でツンと澄ました奴はいても、シャルギエルの様な超自己中からくる傲慢なプライドとは訳が違うらしい。
 彼にとっては映画によく出て来るマナーもルールも無視して、我が物顔で街を闊歩する、アウトロー感溢れる悪が痺れるばかりに格好良い物に見えて仕方ないのだ。
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