雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第6章 act,5:スパーク ~Rとエリート~
「仕方ないのさ。この子の場合、過去に何度も一人置き去りにされたまま数ヶ月放置されたり、見兼ねた大人から拾われたかと思えばすぐに売られて、奴隷の様に扱き使われながらの人使いの荒い大人の間で、たらい回しの生活をしてきた。あたいが九歳の時に当時六歳だったこの子を、路地の片隅で小さく蹲っている所を見つけたんだよ。それまでこの子の面倒を当時見てくれていたという、若い大人の女の死体の側でね。それからずっと今まで二人一緒さ。後でロードが教えてくれた事には、その死体の女は売女をしていて、大人に虐待されてボロ屑の様に道路脇に放り出されているロードを拾ってくれて、暫くの間面倒見てくれたらしいんだけど、どうもその女の客だった男が彼女の後を付け家に踏み込んで来て、ロードの目前で突然何度も何度もその女を刺したんだって。女は逃げる様に外へ飛び出したけど、結局路地で息絶えた。その女の死体の側で五日間、ずっとあたいに出会うまで、女が腐り始めていく様を見ながら蹲ってたのさ」
 ここまで語った内容はまたしても重い物であったが、そういったのが日常の毎日を過ごす彼女等には、この類の会話が当たり前になっているから仕方が無い。
「九歳で六歳のロードを拾ったって、じゃあカノンも九歳で一人だったのか?」
 シャルギエルはパイプ椅子に腰を下ろしながら訊ねる。
「あぁ……。あたいに名前をくれた、神父様の話したろ。その人とは五歳から七歳までの二年間一緒だったけど、病気と老体で亡くなってしまったの。それからロードに出会うまでの二年間、ゴミあさりや食い物盗んだりして、必死で生き延びてきた」
 そんな時、女の死体の側で小さく蹲るロードを見つけた。
 以後二人で互いの心の傷を舐め合う様に寄り添いながら、街をメインに靴磨きや車洗い、花売りに物乞いとかしながら小銭稼ぎをして路上生活していたそんな時、当時まだチルドレンのグループリーダーだったRに捕まり、Rのグループの身内に入れられた。
 グループに入ってからは路上生活せずに、こうしてボロでも住まいを与えられて、貧乏ながらも小銭稼ぎを続けていく内に、一応これだけの生活空間まで築ける様にもなったのだ。 
 反面その大きな見返りが必要だった。
 だが何かトラブっても身内を理由に、R等に助けてもらえる。一見良い事をしてもらってるし、分け前や礼をやるのは当たり前かも知れない。
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