雪天使~お前に捧ぐカノン~
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発行者:妃宮 咲梗
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第6章 act,5:スパーク ~Rとエリート~
「いいよ! オイラ達にとっちゃあ何よりの御馳走だからさ!」
 シャルギエルにとってはインスタントなどペットフードに等しかったが、そう思う自分とは裏腹に今目前にいる貧しき二人は、純粋に喜んでいた。シャルギエルが食べようと買ったまともな飲食物はRとエリートに持って行かれていた。
「あのクソ共……! 人の食い物ごっそり持って行きやがって! こっちこそ次会ったら、ただじゃおかねぇ」
 別に今更裕福精神が染み付いている彼が、たかが食べ物で恨みを抱くといった神経はなかったが、嫌悪を示す奴等に悠然と己の好意を汚らわしくもぎ取られた感覚が、シャルギエルの気高いプライドにとっては屈辱的だったのだ。
「あ、もしかしてあのツートップコンビに早速会って、上下の掟を実行されちまったか」
 ロードの当たり前の様に言う口調が、更に彼のプライドを逆撫でした。
「上下だと!? 俺は奴等の下になる気もなったつもりもねぇ」
「でもシャルギエルは十五歳なんだろ? Rは十八歳でエリートは十九歳だぜ」
「俺よか年上である事ぐらいは気付いてるが、年なんざ関係ねぇ!」
 シャルギエルは闘志の宿る拳を握り締め、ドラム缶で燃える炎をその瞳に映した。そんな彼の闘魂を度外視したまま、呑気にロードは自分の意見を述べる。
「お! いいねぇ~! そう言ってくれるとオイラもあんたに遠慮せず、タメで相手出来るよ」
 ロードの人を小馬鹿にした楽観的意見に、ふと瞬時に我に返ったシャルギエルは冷静さを取り戻した。
「……チビ。お前の場合は次元が違う。現にさっきまでベソ掻いてたろうが。お子ちゃまはリング外だよ」
「っるっせぇや! 誰がお子ちゃまだ! それにベソなんか掻いてねぇもん!!」
 若干図星を指され気味のロードは、顔を赤くしてムキになってシャルギエルに怒鳴りつける。
 すると食事の準備をしながら、カノンが語り始めた。
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