雪天使~お前に捧ぐカノン~
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発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第6章 act,5:スパーク ~Rとエリート~
「早く帰ろうシャルギエル。ロードが待ってる」

 帰るとベッドの上で膝を抱えたロードが、首に巻いたマフラーの中に口を埋めている姿が見えた。
「おや、起きてたのかいロード。どうしたんだいランプも点けないで。今帰ったよ」
 カノンの声に、はと我に返った様子のロードは顔を上げた。その様子にいち早く気付いたカノンは、ニコッと笑顔を見せて言った。
「何だい。もしかしてロード一人残してあたいが、シャルギエルと出て行っちまったのかと思ってたんじゃないだろうね」
「ち、違うさ! 別にそんなんじゃねぇや!」
 そう言いつつもパッとベッドから飛び出したかと思うと、ランプに火を灯しているカノンの腰にロードはしがみついた。
「フフ……。じゃ何で飛びつくのさ。ホントはちょっとだけ不安だったんだろ」
 そう優しく言ってカノンは少し潤んだ目で見上げるロードの頭を撫でると、二つ目のランプの火を点けに回る。
「何だ? 留守にすんのはお互い様でいつもの事じゃなかったのか? ハハ~ンそうか。その度そうやってカノンにクンクン子犬の様に甘えてんのか」
 その様子を見ていたシャルギエルがニヤリと意地悪げにロードを見やった。
「いつも甘えてなんかねぇ! このクソヤロウ!!」
 顔を真っ赤にしてシャルギエルに跳び蹴りを喰らわして来るロードを、ヒョイと軽やかに避けながら、シャルギエルはおどけて言う。
「うぇ~ん! マミー? マミーどこ~?」
 指をくわえる真似をして馬鹿にすると、更にカチンときた様子のロードを後目にドカッとテーブルに買い物カゴを置く。そして振り返り、ロードの頭をガシッと鷲掴みして自分の方へ強引に見上げさせると、言った。
「そんなベイビーキッドの為にミルクも買っておいたから、カノンにホットにして蜂蜜入れてもらって飲むんだな。心身ともに温まって落ち着くぜ」
 彼の言葉にすぐに気が変わったロードは、テーブルに噛り付いた。
「え!? ミルク!? 蜂蜜まであんのか!? すっげぇー!! やっぱ金持ちの買い物は違うな!!」
 その様子を見てふと笑うとカノンは、弾む様な明るい声を上げた。
「もうこれで安心したね! じゃあシャルギエルからの好意に甘えて今夜は豪華にホットハニーミルクと、パンとミネストローネを用意しようか! まぁ、ミネストローネの方は生憎、インスタントだけどさ」
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