雪天使~お前に捧ぐカノン~
雪天使~お前に捧ぐカノン~
成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第6章 act,5:スパーク ~Rとエリート~
「このチビメスがこの町で無事生かされてもらってんのも、この俺様がトップとしてグループのチビ共を守ってやってっからだ。土地に住まわせてもらっている住民が領主に税金や賃金を払うだろうが。それと一緒の理屈だよ」
 Rはご機嫌気味にカゴから自分の嗜好品を物色しながら、ひとまず全部中身を引っ繰り返して空にしたカゴに放り込んでゆく。
「何が一緒の理屈だ。ただくだらねぇ能書きたれて弱者の子供から物奪ってるだけの、卑怯で野蛮な手口だろうが」
 シャルギエルは腕を組んで足元でまるで餌を貪る猿を見るかの様に、Rを冷ややかに見下しながら口にした。
「おおぉぉぉ~? 言うねぇクソガキィ~」
 一度手を止めたRは、自分を見下しているシャルギエルを威嚇の入り混じった狂気的な笑顔で見上げる。その表情を見てカノンは余計戦慄を全身に覚えながら、必死にシャルギエルの腕を取って頼み込む。
「お願いやめて……! この町にいる限りこのルールに従わなきゃ、どこにも居場所がなくなっちゃうのよ……!!」
「その通りだ。えっと、何だって? てめぇの名は」
 再び品物を物色しながら訊ねるR。
「……グレアムだ」
 ファーストネームを呼ばれるのを汚らわしく思い、敢てミドルネームを名乗るシャルギエル。
「そうかグレアム。俺ァ威勢のいいガキは好きだぜ!」
 物色が終わったRは、不気味な笑みを彼の足元から放つ。
「生憎、俺は貴様は好かん」
「おっと残念! 嫌われちまったよオイラァ~! どうしよんエリート~ん?」
 立ち上がりながらRはわざとらしく困惑し、おどけながらエリートに擦り寄って行く。
 改めてこうしてこの二人が並ぶと、Rよりエリートの方がスラリと長身なのが分かる。と言う以前に、明らかに年上のRはシャルギエルより背が低かった。
「だったら僕側のグループに入らない? 僕はこのRが従えてるのとはまた別の、チルドレングループを束ねているトップなんだよ」
 エリートが自分の肩に負ぶさる様に背後から両腕を回しているRをよそに、ニコリと静かな口調で言った。
「俺は誰の下にもつかねぇよ。ルールってんならさっさと欲しい物持って消えろ!」
50
最初 前へ 47484950515253 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ