雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第2章 act,1:カジノ
 躊躇う管理人に、投げ遣りに言ってキーを求めて手を差し出す。
「免許無しでも今まで俺は運転出来てただろうが」 
「しかし……」 
「親から乗せるなと言われたんなら、その親なんかにはお前から適当に誤魔化してくれりゃあいいだろう」
 相変わらずハッキリしない男に、少年は自分よりは二十程年上であろう相手に対して、苛立ち気味にひと睨みした。
 所詮雇われの身でしかない男は、わが子同然の年齢の子供に睨まれて渋々と、上着の内側にある専用ポケットからキーを一本取り出すと、突き出された少年の手に渡した。
「……ドゥカティですね。只今」
「サンクス」
 そう答えて手中の鍵を確かめる様に握り締めると、目的のバイクへと歩み寄って慣れた具合で身軽に跨る。
 そしてキーを差し込みエンジンをかけると、一、二回空ふかしした。
「お坊ちゃまヘルメットを……!」 
「何を今更」
 管理人が慌てながら言うのを振り払うかの様に、一言だけ返してそのまま走り出した。
 確かに昨日今日始まった事ではないとは言え、あの我が儘自己中ぶりに管理人の男は、片手を頭にやりながら渋った表情で見送らざるを得なかった。
 
 
 屋敷正面から門へと続く長い道のりをバイクで軽快に疾走する少年を、広大な敷地内で放し飼いにされている、数頭の大型番犬が顔を上げて見送る。
 数分かけて漸く我が家の門に到着すると、守衛に開門させて門外へ飛び出した。
 高級住宅地を走り抜け、ビジネス街を抜け、一般住宅地を抜けると、歓楽街に出る。
 その先は鉄工団地やその他の工場地帯、そして貧民地区へと続く。
 そこを更に過ぎると産業開発予定が破綻になり、打ち捨てられた埋め立て湾岸地(ベイエリア)域があるが、貧民地区であるスラムの先にあるのも手伝って犯罪多発地帯と化してしまい、まともな人間は殆ど近寄らない場所だ。
 歓楽街に立ち寄った少年は、いつも行くゲームセンターの側にあるパーキングにバイクを止めると、その足でゲームセンターに入った。
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