雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第6章 act,5:スパーク ~Rとエリート~
 それまで戦々恐々としていたカノンも、この時ばかりは大慌てで言語道断とばかりに叫ぶ。それに合わせて弾ける様に笑い出すR。
 「ヒャーハッハッハッハ!! バーカ! 誰がそんなチビ、女として相手すっかよ! 勝手に俺をペド扱いの変態にすんじゃねえ!!」
 ……変態以前にクレイジーにゃあ変わりないが。シャルギエルは呆れながら思う。
「ア、Rは……あたいらのグループのリーダーだよ……」
 カノンが再び怖じ気つきながら、シャルギエルにRが何者かを伝える。
「グループのトップ……?」
 オウム返ししながら怪訝な顔付きでRを見やった。
 こんなクレイジー野郎が? 
 上流社会で育った彼にとって、こんなあからさまに低知能で下品な人間が、大人数を率いるトップを務めていられる理由も意味も分からず、理解に苦しんだ。
 シャルギエルの世界では周囲に尊敬され、称賛された者のみが人を率いられる存在だからだ。 それともこれがよく映画に出て来る三流脇役の、不良のヘッドみたいな存在か? 等と冷静に思考を巡らす。
 自分がこの年下のシャルギエルから侮蔑視されている事も露知らず、Rは得意気に甲高い声で言った。
「そーゆっこっと! つまーり! てめぇはこの俺に挨拶無しに勝手に人の所有物である下僕と、親しくしてるってこったよ!!」
「そんな……! 違うよR! この人はホントにただ通り掛かった親切な人ってだけで……! すぐにでもこの町を出るさ!」
 カノンは必死の余り、思わず前に進み出て叫んでいた。シャルギエルに害を与えたくなかったからだ。だがRはカノンの思惑を軽くあしらう。
「ふぅー……ん。それにしちゃあ随分親切極まりだな。どうせそのガキからの奢りだろうがよ。その大荷物は! 見せな!」
 そう言ってRはシャルギエルの肩を乱暴に押し退けると、その足元に置いてある二つのカゴを探り始めた。
「何を……!」
「いいから!!」
 逆らいRの襟首を掴み掛かろうとシャルギエルが伸ばした手を、大慌てでカノンがその腕をグイと引いて遮る。
「そうそう。大人しくしていた方が安全だよ君。ここにはここのルールってのがあるんだよ。こういう場合は、グループを取り仕切っているRに半分差し出すのが義務なんだ」
 その様子を見ていたエリートが、優しい口調で言うとニッコリと笑って見せる。
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