雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第21章 act,20:インビテーション
「ハッハッハッハッハ……!! クックック……! いやはや……久し振りに笑わせてもらった。これ程愉快だと大笑いしたのは実に数年ぶりだ……。クックック……! いやすまないロード。悪気はないが…だが、感謝する。有り難うな。俺に笑いをくれて。今まで鬱積していた心のしこりが取れた気がするよ。大丈夫だ。必ずお前はいい男に成長するさ。俺に負けんぐらいにな。ロード」
 忍鷹は滅多に見せる事のない柔和な微笑みを見せると立ち上がって、シャルギエルの胸元を踏み付けているロードの頭をクシャリと撫でた。
 一方シャルギエルは口を尖らせてロードの足を振り払うと、ヨタヨタと立ち上がってふてくされながら椅子に座り直す。
「ではイヴの日の朝に直接そっちの塒(ねぐら)に行こう。俺は昼休みも終わりだから仕事に戻る。じゃあな」
 忍鷹はサングラスを下ろすと、十ドル札をテーブルに置いた。
「おい別に……」
「いいから取っておけ。そうやって何でも金で片付けていると、お前イコール金としか見られなくなるぞ。しっかり割り切るのを覚えておく事も人として大切な事だ」
 シャルギエルの言葉を忍鷹は遮ると、メッセンジャーバックを取り上げてからふと微笑を見せて去って行った。
「カッコイイ……見ろ。ああいうところが大人なんだよ銀紫は。分かったかシャルギエルのボケカス」
 ロードは忍鷹の背後を見送りながら、改めて彼の振る舞いを肖るとシャルギエルを冷たく一瞥する。
「ケーーーッ!! 可愛くねぇガキだぜ!! そうやって澄ましてりゃあイヤでも銀紫に近付けらぁ!!」
 シャルギエルはつまらなそうに吐き捨てると、カプチーノを啜った。その横でカノンは苦笑しながら、窓辺の向こうにいる忍鷹を視線だけで見送る。
 彼はサイクリングメットを頭に被って自転車に跨ると、瞬く間に道路の車の間を縫うように走り去って行った。




 それからいよいよクリスマスイヴのジャンセン邸。
 パーティーの準備で朝から使用人達は大わらわである。のんびりしているのはその主たる家族達だった。
 父親ジャンセン卿はこの真冬にも関わらず、優雅に乗馬を楽しんでいる。空は雪を降らせる曇天に覆われているが、本人は気にせず馬と戯れている。
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