雪天使~お前に捧ぐカノン~
雪天使~お前に捧ぐカノン~
成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第3章 act,2:出会い
 ロードが生意気な口を利く。そんな自分より五歳年下の十歳の子供に“箱入り坊ちゃん”呼ばわりされて、少しカチンときたらしいシャルギエルは、これ見よがしに自信有り気に且つ少し興奮気味に、胸に片手を当てて言って退けようとした。
「お、俺は……俺、は……あんな甘ったるいセレブ世界から脱出してワイルドにしてアウトローな格好良いハードボイルドな大人の男を目指す為……!!」
「ハードボイルドぉー!?」
 途端二人同時から声を揃えて言われて、思わずそんな二人の顔を見て尋ねる。
「あ? 何だ知らねえのか?」
 すると少女は呆れながら、溜め息雑じりで手を頭にやって首を振った。
「知ってるも何も……」
 それに合わせるかの様にロードは腹を抱えて大爆笑する。
「カノン姉ちゃんに二度目に突き飛ばされた時の態度を見るからにまだ先は遠そうだしそれに……あんたがねぇ!? キャハハハハハ!!」
 どうやら称賛さらる所か逆に滑稽がられている事に――しかも明らかに自分より年下の二人に――気付いたシャルギエルは、少しムッとしながら顔を引きつらせながら言った。
「つまる所俺を馬鹿にしてると?」
「あんた……ホントおめでたい世界で育ったんだなって」
「やっぱ馬鹿にしてんだな?」
 彼女の呆れ声に、と言葉を繰り返すシャルギエル。
「いやはや、まさかそんな答えを聞かされるとは思いもしなくってさ! アハハハ!!」
 相変わらずまだ笑い続けるロード。
「でも気を付けな。この店はそんなのとはまるで格が違う危険な店、同じ金持ち同士だとかハードボイルドだなんて甘っちょろい事なんか言ってフラフラ子供が入る所じゃない。とんだ餌食になっちまうよ」
 そう語る少女の言葉はあくまでも落ち着いていて、腕組みしながらSCCの建物に背を向けた。シャルギエルは改めて五メートル先にあるSCCの建物を見直した。
 三階建てで一階はレンガ造り、それより上は全て白亜の壁で、入り口は一見オープンカフェ風な感じになっているが、恐らく奥にはまた別の隠し扉でもあるのだろう。オープンカフェ入り口は観葉植物や植え込み等の植物で両サイドを覆い、約二メートル以上の通路みたいな造りで若干入り口を狭そうにして、真正面に来なければそう簡単に中をじっくり確認し難い感じになっていた。
22
最初 前へ 19202122232425 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ