雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第20章 act,19:オルガナイザー
「そうだね。上手く手懐けなきゃ僕、耐え切れずに横取りしちゃうかもだから、しっかりね」
 本気で頼み込んでくるRに、エリートはニコニコと笑顔で返す。
「しかし珍しいな。あのボスがクリスマスの二日に連休を取るなんて。去年も一昨年もクリスマスこそが仕事のやりがいがあるって喜んでた人なのに」
「だよねぇ。裏臓器売買移植をクリスマスに行う事こそ、神を愚弄する愉快で傑作な日はないもんねぇ。あの人はそういう後付けって大好きだからね。本来サイコスリラーな殺人が本性なだけに」
 Rの疑問にエリートも頷く。ふと一瞬エリートの中でマックィーンとの初めての出会いが蘇る。血塗れの女の死体。その臓器を鷲掴みにしながら己のペニスを死体の女のバギナに突っ込み、嬉々として激しく腰を振る男。
『ねぇおじさんが、最近巷を騒がしている有名な殺人者なの……?』
『ハァ……ハァ……何だボウズ。この光景を見て恐ろしくないのか』
『どうして? だっておじさん、とっても楽しそうな顔してるじゃない……』
 “――僕ノ傍ニイタ大人ハ、イツモ恐ロシイ顔ヲシテイタヨ――”

 冷風が吹き込んで紙巻の灰がポトリとRの膝に落ちるが、本人は気にしない。
 ここはスラムの奥にある埋立て地の海岸地域(ベイエリア)。何を考えてかビジネス産業がここに進出しようと、建築予定としてここまで埋め立てたはいいが、時間が掛かった分更なる環境の悪化によりついには手放し、そのまま放置された巨大な空地、もしくは港湾だ。
 所々に人骨が転がっていたり、腐乱死体が波間を漂っているのをウミネコという鳥が啄ばんでいる。血痕の跡まである始末で、とにかくここはスラムで一番治安が悪い。勿論秘密裏に密輸船が停泊する、一種の裏港場になっている。
 それでもRとエリートが乗るこの車に、手を出してくる者は一人もいない。
「それにしても寒いねRクン。すっごく寒いよねRクン。ねぇ知ってる? 今が真冬の十二月末に入ろうとしている事を。気付いていたかい? Rクン」
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