雪天使~お前に捧ぐカノン~
雪天使~お前に捧ぐカノン~
成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第20章 act,19:オルガナイザー
 傷みきってまるで枯れ草のようになっていた彼女の赤髪は、艶が増し光沢を帯びて天然パーマの巻き毛も活き活きとしていた。
「そ、そんなにホメないでおくれよ……。いくらあんたからでも、気恥ずかしいじゃないか……」
 カノンがスラムの塒(ねぐら)にシャルギエルと帰って来た翌日である今朝から、義弟のロードが目覚めるなり嬉々として大騒ぎをしているのだ。

 昨夜、鉄工団地の地下鉄に降りたシャルギエルとカノンと忍鷹(おしたか)の三人は、途中で忍鷹と別れ、二人が帰った時にはもうロードは昼夜の整備工見習い仕事の疲れが手伝って、待ち切れず先に眠っていた。
 食事もお風呂も済ませて、二人も後は眠るだけだ。シャルギエルは大きく伸びをして、ロードの眠るベッドに腰を下ろす。その彼を恋しそうに熱い眼差しで、自分のベッドに座り込んで見詰めてくるカノン。それに気付き、優しくシャルギエルは声を掛ける。
「そんな毎晩一緒に寝る訳にはいかねぇよ。言ったろ。先は長いって。今日は一人でゆっくり眠りな」
 シャルギエルは静かに囁いて彼女の頬に手を当てると、優しくキスをする。
 そして身を引こうと上半身を元の位置に戻し掛けると、カノンがグッと彼の胸元を軽く捉まえる。そして小さく一言。
「……もっと」
 目を潤ませながらカノンは、今度は自ら彼を引き寄せるとその口唇を軽く咥えて、ゆっくりサンドするようにキスをしてきた。
 思わず体の奥がカッと熱くなるのを覚えて、それに従う如くシャルギエルはそんな彼女のキスに夢中になって応える。何度も、何度も、何度も……――。
「ん……ん……」
 カノンが軽く色っぽい小さい声を洩らしながら、彼の首に両腕を絡めてくる。
 更に体の奥の熱はカァッと輪を広げ、熱気を帯びたがそれをグッとシャルギエルは必死に耐えながら、彼女の濡れた口唇を離した。
「よし。もう十分だろう。おやすみ」
212
最初 前へ 209210211212213214215 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ