雪天使~お前に捧ぐカノン~
雪天使~お前に捧ぐカノン~
成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第19章 act,18:パシフィックタイム
“ハローじゃねぇよこのスケベ野郎! 人の姉をいつまでも引っ張り回して何処にしけ込んでるつもりだ! もう七時だぞ!”
 ロードだった。朝が朝だっただけに、けたたましい声で喚き込んできた。
「いやぁ悪ぃ! 銀紫も一緒に今俺ん家にいるんだがカノンが俺の専属美容師に認められちまってなぁ。俺等二人もすぐ帰るつもりでいたんだが、待てと暮らせどこいつが終わんなくてよぉ。俺等も参ってんだよ……。だから悪ぃけどお前テキトーに夕食済ませてろ。十時までには帰れるだろうから」
 シャルギエルは自分の長髪をクルクル指に巻き付けながら言う。
“え? カノン姉ちゃん今美容師に髪弄ってもらってんのか!? そうかそうか。そいつは結構。さぞかし美人になって帰って来るんだろうな。楽しみだぜ……。で、お前等は夕飯どうすんだ?”
「俺ん家で銀紫とカノンに御馳走して帰るさ。待たせて申し訳ねぇからな」
 ビリヤードの球を手の中で玩びながら口にする。
“ナ! ナニー!! フザケんなズルイ! ズルイじゃねぇか! こうなったら何かテイクアウトして帰って来い! うちの姉を昨夜テゴメにした代償だ!! じゃあな!!”
 ロードは喚くだけ喚いて一方的に電話を叩き切った。その余りの声の剣幕に、相手の声がしっかりシャルギエルの半径一メートルぐらいまで響き渡っていた。シャルギエルはその勢いに硬直してしまっている。ポトリと球が台の上に虚しく落ちて転がってゆく。
「………てごめ……? お前……まだ幼いあの娘に手を出したのか……? いくら付き合っているとは言え肉体で繋がるばかりが全てではないのだぞ……。もう少し計画的に付き合え。本能任せじゃなくな」
 その長躯をビリヤード台に軽めに腰掛けて、腕と足を組んだ忍鷹は冷ややかに言った。と同時に横で漸く我に返ったシャルギエルが目を丸くして赤面になり、「い゛ぃ!?」 と振り向き手をバタつかせながら大慌てで否定する。
「ちっ、違う! 俺は潔癖だ! 何もしてない! ホントだ! カノンの奴が勝手に俺が寝ている内にベッドに潜り込んでいて、気付いたら一緒に寝ていただけで、俺もマジでビクッったんだから! ってーかあのロードのガキャア、一体何思い違いしてんだか! 帰ったらしっかり知らしめてやる!!」
207
最初 前へ 204205206207208209210 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ