雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第19章 act,18:パシフィックタイム
「心地良かったよ。シャルギエルの懐。あぁ、これが幸せってヤツかなぁって思いながらさ、安心感に満たされながら眠ったよ」
 そのカノンの言葉を無言のまま背中で受け止めた彼は、ゆっくり振り返ってふと口端を上げた。
「それだけで満足してんじゃねぇよ。それ以上の今まで味わった事のない幸せを、もっともっとくれてやる。たらふくになって、もう動けないってぐらいにな」
 シャルギエルは静かに言うと、コーヒーカップを彼女の手に渡して、再びそのベッドに彼も腰を下ろす。サンキュ、と軽く呟くカノン。ん、と軽く頷いて彼女の瞳を見詰めるシャルギエル。
 そしてお互い、モーニン、と囁き合いながら口付けを交わす。二、三度キスを交わした後、カノンが「痛……」と顔を顰めた。シャルギエルが彼女の下唇を軽く噛んだのだ。
「俺を朝から驚かしたお返しだ。今度一緒に寝たい時は黙ってないでちゃんと言えよ。じゃあねぇと……お前の温もりをじっくり味わって身を委ねられずのままでいなければならなくなる……。それじゃあまるでお預けを喰らった犬だ。勿体無い事させるな」
 シャルギエルはふと優しく微笑むと、カノンの頭をクシャッと撫でてコーヒーを口にする。
「それって……」
 呟くカノンに、クスリと笑って彼は否定する。
「そんなんじゃねぇよ。今はまだ添い寝して抱き締め合うだけで十分だって事だ。俺は焦っちゃいねぇよ。それじゃあまるでがっついた獣みてぇじゃねぇか。時間はたっぷりあるんだ。ゆっくりお互いを知っていけばいい。先を急いでも得するよりか損するばかりだ。一緒に少しずつ大人になっていきゃいいんじゃねぇのか?」
 シャルギエルは優しく言うと、軽くつまむように親指でカノンの白い頬を撫でた。そんな彼の手の温もりを頬に感じながら、うんと頷いて彼のその手に自分の手をカノンは重ねた…。



 シャルギエルとカノンは、地下鉄降下口前で忍鷹(おしたか)と落ち合った。
 昨夜撮ったデジカメの画像をパソコンでプリントする為、シャルギエルの私邸に一緒に行く約束をしたのだ。
 すると工場地帯の方から言い争いが聞こえてきた。
「なぁいいだろ。五十だ。五十ドルやるから一発ハメさせてくれよ」
「やめてったら! 確かにあたしは貧しいけど、金で体を売るほどおちぶれちゃいないのよ! この体を委ねるのは“Love”の相手だけよ!」
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