雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第19章 act,18:パシフィックタイム
 え!? 嘘だろ!? 何故だ! 何故俺の隣にカノンが寝ている!? っつーか一緒に寝たっけか!? あれ!? 俺か? 俺の方が間違えたっけか!? いやいや待て待て。確かに昨夜こいつは、俺にベッドを譲って自分はロードと一緒に寝るからって言った筈…。俺の聞き間違いか!? シャルギエルは無言の身振り手振り(ジェスチャー)で必死に頭の中で反芻する。
「……起きたのシャルギエル」 
「わあ!!」
 突然のカノンの言葉に重ねるように驚いたシャルギエルは、声を上げてその場を飛び退く。なので当然そのままドサンとベッドから落下した。
「いたたた……。あ、いや、違うんだカノン! これは何かの間違いで、俺は別にそんなつもりでお前の寝込みを狙ってベッドに潜り込んだとかそんなんじゃなくてだな! その何つーか……!!」
 四つん這いの格好でシャルギエルは必死に片手をアタフタ振って見せる。その姿を見てカノンはクスクスと肩を揺らして笑い始めた。
「あたいだよ。あたいの方からあんたの寝込みを狙って添い寝したの。あんたは何も悪くないしやましくもない。ただ寝ていた。それだけさ」
 ベッドの上からうつ伏せの体勢で頭をもたげて覗き込みながら、まだ少し眠そうな目で口にする。
「……マ、マジで?」 
「うん。超マジ♪」
 呆然とする彼に、他人事のようにニッコリ笑うカノン。
「な……何だよ……それならそうと初めっから教えてくれりゃあいいのに……。全く、ビクった…」
 溜め息を吐くと彼は立ち上がり、ダウンジャケットを着込む。風穴の開いた家では室内でも厚着をしなければ寒くて動けないのだ。そしてもうコンロの代用から解放され、今はミニ焚き火缶となった一斗缶に薪をくべ火を点ける。御曹子であるシャルギエルも今や手付きも慣れたものだ。邸宅の執事やメイド達が彼のこんな姿を見たら、驚愕の余り満足に夜も眠れなくなるだろう。それぐらい周囲に言わせれば彼のこの行為は有り得なく恐ろしい行為に等しいのだが。
 そして次にコーヒーを淹れる。もう彼が持ち込んだカセットコンロのお蔭で、湯を沸かすのにも余計な手間が掛からなくなっていた。
「お前も飲むだろう?」 と言いながらカノンの分も一緒に作る。カノンはベッドで布団に包まったまま上半身を起こして、そんな彼の背後をウットリと見詰める。
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