雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第3章 act,2:出会い
 そんな中、突如見知らぬ黒人の少年がやって来てニカリと笑うと、シャルギエルの目前にチャラリと手にある鍵をぶら下げて見せた。
「ん? え? あ……」
 見るとスリップして横転したままの筈のバイクが、いつの間にかしっかりSCCの駐車場にきちんと並べられてある。
「あれ、アンちゃんのバイクだろ? いつまでもあのまま放置してたら盗まれちまうぜお坊ちゃま」
「ああ、サンクス。気が利くな」
「おっと!」
 シャルギエルは言いながら、その子が手に持つ鍵に手を伸ばすと、黒人の子はすかした様に鍵のある手を引っ込めた。
「おい……!!」
「ヤダなぁ短気なんだから。せっかくサービスしてやったんだろ?」
 そう言って黒人の子はもう片方の手で親指と二本指をチョイチョイと擦って見せた。
「ああ」
 シャルギエルは先程の男の言葉を思い出す。“金持ちに媚び売る小銭稼ぎ”か。
 彼は財布から一枚紙幣を取り出すと、その子に渡した。
「うわ……!! すげえ! こんなに!? ありがとアンちゃん! また何か用があったらこのオレに頼むぜ!」
 その子はシャルギエルから受け取ったチップの額に驚き歓喜すると、鍵を彼に放って手を振りながら走り去って行った。鍵を宙でキャッチしたシャルギエルは、ふぅやれやれと一息吐きつつゆっくりと立ち上がり服の土埃を払いながら、脇でボヘッと突っ立っている赤髪の少女にハタと気が付いた。
「……な、何だよ……まだ俺に何か文句あんのか……??」
 少したじろぎ気味に訊ねる。
 するとあれ程威勢のあった態度から一転して、少女は黙ったままフルフルと首を振った。そして先程バイクの前に飛び出してきた男児を抱き竦め、少し後退りしながら小声で恐る恐る訊ねてきた。
「あ……あなた……お金持ち、なの……?」
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