雪天使~お前に捧ぐカノン~
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発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第14章 act,13:不機嫌な愛の我がままな形
 もうすっかり駄々をこねる幼児の様に必死にムキになって愚劣を並び立てる。そんな自分より年上の筈なシャルギエルの短絡さに、呆れながらロードは呟いた。
「思いっきり意識してんじゃん銀紫を……」
「喧しい! 俺はあのクソ女を意識してんだよ! 誰が野郎を意識するか!」
 ゴン! とロードの頭を殴るシャルギエル。
「いってぇ! てめぇの事で人に八つ当たりしてんじゃねぇよ! そりゃそうだろうよ! てめぇはカノン姉ちゃんに惚れてっからな! それをやきもちってんだ! ジェラシーだよジェ・ラ・シ・イー!! そんな事にも気付かねぇでブチブチ文句垂れてんじゃねぇこのオクテ男! 更にオイラの姉をクソ女とかまるで尻振り(ウイグル)の様なケツ軽呼ばわりしてんじゃねぇよ! そんなくだらねぇ事で口動かすぐらいならいっそ男らしく一気にキスする事に口を使いやがれこの妬み野郎が! ったくやってらんねぇぜ何が十五の大人の男だ! オイラなんかかれこれ二年前からキス済ませてら! キス如きでドギマギしてましてや嫉妬で愚痴ってるようじゃ一生童貞だな!」
 ロードは言い切って応酬して返すと、とどめとばかりにシャルギエルのお尻に足蹴してからカノンの方へと走って行った。
 シャルギエルは五歳も年下のロードに言われるだけ言われ、情けなくも羞恥心を覚えて顔を真っ赤に火照らせながら呆然と立ち尽くしてしまった。
 俺がカノンに惚れて……と、同時に以前カノンの全裸を見てしまった後の彼女からの告白を思い出す。それに対してシャルギエルは未だに何の返事もしていなかったのだ。彼女は自分の事が好きなのだから大丈夫と言う安心感によるものなのかも知れないが、肝心な事をすっかり忘れていた。その後カノンは身分の違いを理由に諦めるしかないと言っていた事を。
 はたと思い直す。と、言う事はよっぽど身分の近い銀紫にカノンの心が向く確率は高くなるという事ではないか? いや、それは駄目だ! いやいや待て待て。どうして駄目なんだ? 相手が銀紫だからか? それとも自分が先にカノンの全裸を見た立場だから……。
「ちがああぁぁぁーーーーうぅぅっっ!!」
 シャルギエルは天に向かってこれ以上にない大声で吠えた。先を行っていたカノンが驚いて立ち止まる。
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