雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第2章 act,1:カジノ
 一気に体内に慣れないアルコール成分を流し込んだせいか、若干視界がクラついた気がした。
 すると背後からフーッという吐息と共に、顔に煙を吹き掛けられた。
 僅かながらの酔いを感じつつもまだ意識はしっかりし、ある程度冷静さも取り戻していたシャルギエルはゆっくりとコーヒーカップを下ろしながら、顔を少しだけ背後へ向け相手を睨み付けた。
「何だよ。気取ってる割にゃあ女をまだ知らねぇのか。って事はあながちまだこいつも知らねぇな? ガキ!」
 そう言いながら火の点いた紙巻を目の前にチラつかせてきたのは、注文の時レモネードの言葉に背後で笑い飛ばしてきた黄色人種の少年だった。
 この彼も決して大人ではないが、シャルギエルよりかはずっと年上っぽいアジア系の少年は、ソフトモヒカンをシルバーアッシュに染めた髪に黒い瞳で挑発してくる。
「……煙草吸うぐらいで威張るな」
 肩越しから物静かに言ってみせたシャルギエルに、好青年な方の若いウエイターがクスリと静かに笑う。
 それに釣られる様に、このアジア系の少年も爆笑した。
「ヒャッヒャッヒャッ!! こいつ! 煙草だってよ!!」
 それが実は煙草なんかではなくマリファナ(グラス)である事を、まだシャルギエルは知らない。
「おいR。折角の新客に絡んで客足減らす真似はしてくれるなよ。お前もだエリート! 利口なら折角の鴨を逃がす様な真似をするんじゃねぇ」
 中年ウエイターが彼等にそう声を掛ける。
「すみませんオーナー」
 エリートと呼ばれた若いウエイターが答える。
「……――カモ?」
 そう呟いてギロリとひと睨みするシャルギエルに、オーナーの中年ウエイターはサッと両手を上げておどける。
「おっと! 悪く思わんでくれ? 口は悪いが悪意はねぇよ。こちらも商売なんでな。一人でも多くの客が大切だから減らしたかねぇ。そうだろう?」
 そう言いつつ、丁度鳴り出した内線電話の受話器を取って受け答えると、二階にビーフジャーキーとバーボン二人分を持って行く様、エリートという若いウエイターに声を掛けた。
 それに応えて彼は、オーナーが用意したそれらが乗ったトレイを受け取ると、シャルギエルにニコリと笑顔を見せて言った。
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