雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第2章 act,1:カジノ
 そうだった。すっかり自分では大人気取りでいたが、肝心なステップはまるで頭になかった。
 ガキの遊びに気を取られて“女”という色気を意識するのを忘れていたのだ。
 酒と煙草と、カジノと女。
 これ正にハードボイルドの、アウトローワイルドガイの三大鉄則みたいな物ではないか!
 しかし少年にとって予定になかった事を突然言われて、今はまだとても勢いだけでそんな気にはなれない。
「そうだな。じゃあ次はそのつもりでここに来るよ」
 なんてクールぶってさりげなく答えたものの、単純に心の準備が今はまだ出来ていないだけだ。
「そうかい。じゃあお前さんの為に次からこいつは、うちのメニューに入れといてやろう」
 ウエイターはニタつきながら、完成したカフェロワイヤルをシャルギエルの前に置いた。
「――で、そういや何でキノの話から、そんな下ネタの話に流れたんだ?」
 シャルギエルはカフェロワイヤルを口にしながら訊ねる。
 すると中年ウエイターは逆に不思議そうな顔をしながら、あっけらかんと答えた。
「そりゃおめぇ、金さえ払やぁうちの二階の個室でそれぞれ腰振りながら、キノが出来るって寸法さ。キノに加えてセックスも一緒にプレイ出来ちまう。だいたいあんな暇の要るゲームは、そうやって過ごすのがここいらじゃお約束ってもんだろ! 坊主お前ホントそんな事も知らねぇなんて、やっぱここいらに住む様な一般人とは毛色が違うな!?」
 話の内容にびっくりしたシャルギエルはついむせ返ってしまい、派手に咳き込む。
 そうなのか。こういったアンダーワールドってのは、平気でそういう行為もさも汚らわしい形でこなしてしまう程、日常茶飯事という訳か。
 やはりこちらの階級の様にきちんとムード作りをし、気高く色香を持ち込む気品さ漂う性の戯れとは訳が違う。
「同じ一般人さ。ただちょっと、まだそういう下の世界に無知なだけで」
 感覚の違いに思わず目をクルクル回しながら、やっとの思いで呼吸を整えると、あくまでも自分の立場を誤魔化しつつ、改めて口にカフェを注ぐ。
 冷静さを取り戻そうと一口、二口とペースを進めながらハタと気付く。
 そういえばこのコーヒーにブランデーが入っている事を。
 日頃父が飲むのを真似して注文したものの、正直子供も飲める甘口ワイン以外の酒類を飲むのは、これが初めてだった。
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