雪天使~お前に捧ぐカノン~
雪天使~お前に捧ぐカノン~
成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第11章 act,10:インパルス ―衝撃―
 シャルギエルは大慌てで顔を横に避けて投げキッスをやり過ごす。するとすぐ後ろにいたロードが「わっ! バカ避けるな!!」と喚きながら手を振り払う。
「とりあえずこっちにいらっしゃいな!」
 アースンは躍動的にシャルギエルの手を引いて、元居た場所に連れ込んだ。
「おおおおおいいぃぃーーーっっ!! お前ら黙って見てないで何とかしろおおぉぉぉーーー!!」
 引き摺られてゆくシャルギエルを、カノンとロードは顔を引きつらせ憐憫さを覚えながら渋々後を追う。
「ハローBoy。どの道Rさんが来たら改めて自己紹介するだろうけど、まだ全員揃いそうにないから先に私の名前教えとくわね。私は強盗(ラバリィ)と呼ばれてんの。生き抜く為に万引きとか小さい頃から習慣的にしてた所をRさんに捕まってねぇ。この名前付けられたのよ。それまで名前なかったし別にいっかって感じでさ。しかも特技がピッキングで何でも開けられる才能を買われちゃったもんだから、すっかりRさんの兵力候補にピックアップされちゃってさ。本音嫌なんだよね。あっと、これはRさんに内緒ね」
 その黒人少女はサバサバと語った。美人の上ナイスバディーで雰囲気的にたくましさを感じさせる。
「Rに従うのが嫌なのか?」
 シャルギエルが片腕にしがみ付くアースンを力任せに引き離そうとしながら、それとなくイスに腰を下ろしつつ訊ねる。
「ん。少なくとも私とアースンはね。ギャング候補なんて嫌に決まってるわ。でもそんな事言ったら半殺しにされるからね。我慢するっきゃないのよ。忍鷹(オシタカ)はどうなのかは分かんないけど。こいつは無口で自分を全然語ろうとしないからね。普段何考えてんのか分かんないのよ。ただ分かってるのは日系人って事と脚力が並外れに凄いって事と、スラムの人間にしては珍しく読書好きの博識って所かな。まぁ何も語らないから博識ってのは私の勝手なイメージだけど。本読んでるから」
 そう言ってラバリィはコロコロと笑って、親指でソファーに横になり本を読んでいる少年を指差した。
「そうか……俺はグレアムって言うんだ。よろしく。アースンにラバリィにオシタカ、だったか?」
 シャルギエルは言って本を読む日系白人の彼に訊ねると、忍鷹は一瞥だけをくれてそれを答えにした。
108
最初 前へ 105106107108109110111 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ