雪天使~お前に捧ぐカノン~
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発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第11章 act,10:インパルス ―衝撃―
 ロードが宥めるように彼の背中をポンポンと軽く叩く。
 漸く6Fに辿り着くと、そこにはプラスチックの簡易テーブルと幾つかのイス、そして所々破れている皮製のソファーが二つL字型にテーブルを囲む感じに置かれている。
 そのソファーの一つに目つきの鋭い無表情なダークブラウンでソフトカールウルフヘアの少年が一人、横になって片手に本を持っている。顔はワイルドでハンサムな顔立ちの見るからの男前だ。
 そして折りたたみ式のイス二つにタイ人風アジア系の細身の少年と、ドレッドヘアの超美人な面持ちのブラウン寄り肌色の黒人少女が互いに向かい合って笑顔を見せていた。三人が上がって来ると、その三人が一斉にこちらを見た。
 一瞬シャルギエルはキョトンとする。本当だ。黒人の女が一人だけで後の二人は男だ。途端、タイ人アジア系の少年がピョコンと跳ねるように立ち上がると、両手を合わせて声を上げた。
「まーーーぁ!! カノン! ひょっとしてあんた達の新リーダーってその殿方!?」
「え、ええ、まぁ……そうだよアースン……一つ宜しく頼むよ」
「殿方……?」
 引きつるカノンに、シャルギエルは一瞬顔が強張る。
「あれがもう一人の謎の女の声の正体だよシャ……いや、えっと、グレアム」
 ロードが声を引きつらせてそっと彼の背後で囁く。
「へ!?」
 ロードに答えるようにすっとんきょんな声を出すシャルギエル。
「よろしくも何もな~いわよぉ~! また超イケメン捕まえてきたじゃないのん! カノン! え? え? 何? 名前なんてーの? カ・レ! イヤ~ンかぁ~っこい~ん! あ! あたしは放火(アースン)って言うの! だーって冬って寒いじゃな~い? だからもっと暖を取りたくてさ~ぁ、木造小屋に火を点けるのを目下としてたのよぅ! だってほら、キャンプファイアーみたいで明るいし超暖かいじゃない? そしたらいつの間にかこんな呼称付けられちゃってぇ~! でもあの巨大な炎見てると堪んなくなっちゃうのよねぇ! ま、何にせよとりあえずこれからはよ・ろ・し・く・ねん!」
 物凄い勢いで言葉の嵐を撒き散らしながら、あっという間にシャルギエルの手を両手で握り締めると、そのタイ人アジア系のアースンはウィンクと共にチュッと投げキッスをしてきた。
「ヒイイイィィィィーーーーーーーッッ!!」
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