雪天使~お前に捧ぐカノン~
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発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第11章 act,10:インパルス ―衝撃―
 カノンはロードの横に体を滑り込ませる彼を見届けながらそう思うのだった。
 一方、シャルギエルはというと高鳴る心臓で息苦しさを覚えながら、必死に頭の中で状況整理を行っていた……。


 翌日の午後、まだ日の高い明るい昼間。
 カノンとロードに案内され、リーダー集会場へとやって来た。いつもはもう少し遅い夕方辺りから始めるらしいが、今回はシャルギエルの初顔合わせを伴いまだ日が高い明るい昼間からになったそうだ。その方がはっきり顔が見えるからだろう。
 場所はコンクリートの6F建てビル。しかし廃墟と化して鉄筋コンクリートの骨組みが剥き出しになった形で、ほとんどの壁が崩れ落ちている。床のコンクリを残して一見古ぼけた立体駐車場みたいな感じだ。
「おい……何でよりによって6Fなんだよ……普通に1Fじゃ駄目なのか」
 シャルギエルがかったるそうに錆びた鉄骨の手すりにつかまりつつ、6Fへ続く階段をダラダラと遅鈍に上る。
「こういう建物の場合、Rいわく見通しがいいから高い方がいいんだって」
 ロードがサラリと答える。
「ふ……さすがだな。猿と馬鹿は高い所がお好きってか」
「それって馬鹿と天才は、じゃなかったっけ?」
 シャルギエルの言葉に訊ねるカノン。
「バカ。そりゃ時代の話だよ。今じゃ天才は地下が好きなの。ペンタゴンとかNASAといった大層な施設程地下深く潜ってんじゃねぇか」
「なるほど〜」
 彼の言葉に感心納得して声を揃えるカノンとロード。すると次第にペチャクチャ明るい話し声が聞こえてきた。
「……女……?」
 シャルギエルが怪訝な顔ををして上を見上げる。
「うんまぁ……女は確かにリーダーの中にいるはいるけど……一人だけ……」
「いやいやいや。こりゃどう聞いても二人の女が楽しげに会話してる声だろ」
 カノンは少し言い難そうに口にするのを、シャルギエルがズバリ指摘する。
「世の中な。色~んな人間がいるんだよ」
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