雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第11章 act,10:インパルス ―衝撃―
「なぁカノン。Rの猿野郎が束ねているチルドレングループ、俺らの以外に他に幾つあるっつったっけか」
 その後、シャルギエルがリーダーになったチルドレングループの集会から、カノンとロードの住居に戻ったシャルギエルは、相変わらずガタつくパイプ椅子に腰を下ろして訊ねる。
 カノンはカットした林檎と洋梨を並べた皿をテーブルに置きながら答える。
「私達のグループ以外に他には四つのグループがあるね。明日今度はあんたの新リーダー紹介を兼ねて各リーダー同士だけの集会があるよ」
「その場には必ず総長としてRも参加するぜ。それでそれぞれの近状報告を兼ねて各グループの子供達から回収したお金をRに収納するんだ」
 次にロードが答えて、ポケットから鷲掴みしたお金をテーブルに出した。
「!? 何だこりゃ!?」
 シャルギエルがロードに顔を顰める。
「帰り際にな。そのリーダー集会の件をRさんが先に来てた時にみんなに伝えておいたんだろう。オイラのポケットにみんなRさんへの収納金だと囁きながら突っ込んで行ったから、暗黙のまま受け取ってきたのさ。ま、いつものお約束だからさ。次回からこれをシャルギエルがやんなきゃいけないんだぜ」
 ロードはテーブルに片手をついたまま彼を見据えた。
 シャルギエルはテーブルに置かれたお金に目をやって、指先で軽く探った。しかし見えるのはほとんどが小銭ばかり。紙幣があっても最低額ばかりで、数えてみても二十七ドル五十セントしかなかった。
 シャルギエルが今回から引き受けたグループは自分以外を除いてはカノン、ロードも含め全員で二十五人だ。内十五人は十歳以下の児童ばかり。
「あのクソ猿、みんながあんな小さい体で血と汗で必死に稼いでやっと得る小銭からもむしり取って、たかがこれだけにしか集めてもならない金をせこせこ徴収させてんのか!」
 シャルギエルは言うと、情けなさの余りに目に手を当てて顔を上に仰ぐと、大きく溜め息を吐いた。
「一グループだけでこんだけでも、他のグループからも集金すれば塵も山になるってヤツだからね。だって中には四十人も纏めてるグループもあるからさ」
 カノンは林檎をフォークで突付きながら呟く。
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