雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第2章 act,1:カジノ
 すると中年ウエイターは、顔を顰めて投げやりに言った。
「レモネード!? そんなもん飲みたいんならお家に帰ってママにでも作ってもらうんだな! ここにゃあアルコールドリンクしか扱っちゃいない」
 レモネードの言葉に、シャルギエルの背後にある丸テーブルであの褐色肌の若いウエイターにカード相手をしてもらっていた黄色肌をした少年の客が、プッと吹き出すのに気付いた。
 それにムッとしたシャルギエルは、少し吐き捨てる様に言う。
「じゃなくてカフェロワイヤルだ」
 その注文を聞いた中年ウエイターが、途端険しい表情を緩める。
「……おやおや、今度はお上品な注文できたな。坊主、もしかしてどこぞの坊ちゃんかい?」
「――別に。無いんならワインでもいいけど」
 ぶっきら棒に答えを返す。
「……まぁ、この辺にゃあそいつを飲む様な輩が来る訳じゃないから、メニューには置いちゃあいねえが、材料は揃ってるから作ってはやれるさ。ちょっと待ってな」
 そう言ってウエイターはコーヒーを点て始めた。
 シャルギエルは、コーヒーメーカーから滴り落ちる滴をぼんやり頬杖突きながら眺めていたが、そういえば二階に続く階段があった事を思い出した。
「そういえばこの上……まだ何かのゲームとかがあるのか?」
 少年に問われ、中年ウエイターはブランデーを手に取りながらニッと笑みを作った。
「ああ、あるよ。キノが」
 それを聞いてシャルギエルは、母親が時々暇潰しなどで自宅や別荘で友人等を招き、開催したりして楽しんでいる事を思い出す。
 キノはゆったりと時間を過ごしながらする宝くじみたいなゲームで、長時間を要する為にパーティーをしたり映画鑑賞しながら、はたまたプールで泳いだりしながらプレイされる所謂“ながらゲーム”だ。
「坊主はもうあっちの方は済ませてる方かい」
「あっち?」
「んだよ野暮なガキだな。すぐ通じねぇ所を見るとあながちまだ童貞だな」
 ウエイターの言葉に、思わずシャルギエルは目を丸くする。
「どんなに背伸びして大人ぶった所でも、まだ童貞捨ててなけりゃあ一丁前たぁ言えねえよ。どうだ? ここらで一丁パーッと捨ててみるってのは。一気に大人の階段ひとっ跳びだぜ」
「な……」
 シャルギエルはたじろぐ。
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