一週間の入れ替わり
一週間の入れ替わり

発行者:MXIQ
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/02/01
最終更新日:2012/02/01 16:52

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一週間の入れ替わり 第1章 第一話
「宗一! 早く行こうよ!」
 私は恋人である相田宗一に向かって大きく手を振った。彼はああ、わかってると叫んでこちらに走り寄ってきた。私の手を掴んで口付けする。流石に人前だからか、唇にはしてくれなかった。私は少し不満げに頬を膨らませる。
「悪い、悪い。でも恥ずかしいだろ」
 宗一はそう言って笑った。
 宗一に関して、いくつか不満がある。
 一つは、私と身長がどっこいなこと。身長差がないのだ。私としては、一度でいいから彼の胸に抱かれてみたいものだ。あれは、女性の夢ってやつではなかろうか。少なくとも、私の夢だ。
 もう一つは、典型的なヘタレなこと。二人の時はわりと堂々としているくせに、人前に出た途端、萎縮してしまうのだ。もっと自分に自信を持ちなさいよ、と私はよく言うのだが、彼は改める気がないらしい。
 いや、改める気がないと言うよりも、努力が足りないと言うべきだろうか? ともかく、一向に改善の兆しが見られない。
 まあなんだかんだ言いながらも、私は結構彼との一時を楽しんでいるし、彼も楽しんでくれているようなので、いいことにしよう。
 私たちが今来ているのは遊園地。二人の時間は早く過ぎ去ってしまう。私としてはあとジェットコースターとジェットコースターとジェットコースターに乗りたいのだが、宗一は意気地なしにも観覧車で終わりにしようと言った。提案というよりも哀願に近かったので、私はそこまで言うのなら、と彼の意見を承諾した。
 でもやっぱり、ラストは派手にいきたい、という願望はあったが。
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