仄暗い部屋から
第17章 第二章 act 3 アンナカ
瞳の口から、一言。
「熱いか?一番熱いのはまんこだろう?」
賢司は急ぎ、自分の静脈に針を刺した。
「あぁ…、来たな。」
そのまま瞳に覆い被さった。
もうこれで、何日が過ぎているのだろうか?
突然賢司が、訳の判らない事を言い出した。
「瞳…、俺は全部知ってるんだぜ。」
ぎらぎらと、目を光らせて賢司が吐き捨てる様に、言葉を放った。
無論、瞳には何の事か見当もつかないままに、ただ賢司の豹変ぶりが恐かった。
「な…に…?」
「お前が他の男と浮気してるのを、この俺が気付かないとでも思ったか?」
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