仄暗い部屋から
仄暗い部屋から
成人向
発行者:神崎真紅
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/01/28
最終更新日:2012/06/20 13:54

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仄暗い部屋から 第13章 act 12 狭間
ベッドから賢司が瞳を呼んだ。

やりてぇ…。
風呂で中途半端に抜けちまったからなぁ。

賢司の手がサイドテーブルの引き出しに伸びていった…。

賢司は無意識の様に、注射器に薬を詰め始めていた。それが麻薬の魔力だ。
どんなに断ち切ろうとしても、人間の弱さに入り込んでその精神を蝕む。

賢司はその狭間で揺れ動いていた…。
が、注射器に水を吸い込み、覚醒剤を溶かし始めた。ゆらゆらと、注射器の中で溶けてゆくそれを見ただけで、賢司の中で何かが崩れ堕ちて行った。


「瞳、こっちに来いよ。」

賢司の声には、何処か逆らえない気迫が感じられた。

「何…。」


瞳は賢司の言葉に、察したかの様に警戒しながら、ベッドに来た。


「そこに寝ろ。」

「賢司…、あたし嫌だよ…。」


瞳の言葉に耳を貸す事もなく、瞳の腕を押さえ針を刺した。
赤黒い血液が注射器内に入って来る。
賢司はそれを瞳の体内に押し戻した。
途端に廻る熱。


「あ、つい…。」

「それが気持ちいいんだろ?」


賢司の問いに返事はなかった。
言葉を発する事もなく、瞳はただ身悶えていた。
賢司は待ちきれない様に、自分に薬を打ってから瞳の身体を探り出した…。


「ぐちゃぐちゃに濡れてるぜ、瞳。」


瞳の花弁から、止めどなく溢れ出す体液。
力の入らない瞳の身体を、賢司は吹き飛んだ理性のままに、凌辱してゆく。

時折、瞳の苦痛にも似た嗚咽が漏れ聞こえた。
瞳には、快感なのか、苦痛なのかすら、区別がつかなくなって来ていた…。

ただ…。
何も考えられないだけなのかも知れないけれど。
ただ…。
その身を賢司に委ねるだけだった…。
哀しい女の運命(さだめ)なのかも知れないけれど…。
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