仄暗い部屋から
仄暗い部屋から
成人向
発行者:神崎真紅
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/01/28
最終更新日:2012/06/20 13:54

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仄暗い部屋から 第1章 プロローグ
 「ぁっ…はっ…はっ…。」
 
仄暗い部屋から、聞こえるのは、女の喘ぎ声だけ。 時折、切なそうに声が高まる。
 
「あぁ…もっと…して…。」

 哀願する様に、女は男の身体に腕を回す。
 男が女の両足を開いて、その中心に顔を埋める。

 「ひっ…っっ。」

 悲鳴にも似た、女のその声だけが、薄暗い部屋に響く。
 ぴちゃっ…。
女の秘所から、溢れる愛液。
 それを男は舌先で舐め上げる。

 「ぁぁぁ~…。」

 男は無言のまま、溢れる愛液を啜っていく。
 女はすでに、幾度目かの絶頂を迎えているのは、その声で判る。

だが、男は無言のまま、女の身体を愛撫し続ける。

 「お、ねがい…頂戴…。」

 耐え切れずに、女はその大きく硬くなった男のものをねだった。

 しかし…。
男は無言のまま、愛撫し続ける。

 秘所から太ももに、舌先を這わしていく。
痺れる様な快感に、女は酔いしれていく…。
 意識を保っているのが、精一杯だった。

「お願い…入れて…。」

 幾度も懇願するけれど、男は一向に聞き入れようとしない。

 まだ味わっていたいんだ。
お前の身体を。
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