仄暗い部屋から
第1章 プロローグ
「ぁっ…はっ…はっ…。」
仄暗い部屋から、聞こえるのは、女の喘ぎ声だけ。 時折、切なそうに声が高まる。
「あぁ…もっと…して…。」
哀願する様に、女は男の身体に腕を回す。
男が女の両足を開いて、その中心に顔を埋める。
「ひっ…っっ。」
悲鳴にも似た、女のその声だけが、薄暗い部屋に響く。
ぴちゃっ…。
女の秘所から、溢れる愛液。
それを男は舌先で舐め上げる。
「ぁぁぁ~…。」
男は無言のまま、溢れる愛液を啜っていく。
女はすでに、幾度目かの絶頂を迎えているのは、その声で判る。
だが、男は無言のまま、女の身体を愛撫し続ける。
「お、ねがい…頂戴…。」
耐え切れずに、女はその大きく硬くなった男のものをねだった。
しかし…。
男は無言のまま、愛撫し続ける。
秘所から太ももに、舌先を這わしていく。
痺れる様な快感に、女は酔いしれていく…。
意識を保っているのが、精一杯だった。
「お願い…入れて…。」
幾度も懇願するけれど、男は一向に聞き入れようとしない。
まだ味わっていたいんだ。
お前の身体を。
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