生真面目な彼女
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発行者:深縁
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/01/12
最終更新日:2012/06/06 01:11

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生真面目な彼女 第1章 きっかけ

「―触らせて」

もう一度、秋吉が口を開いた。

今度は聞こえた。

しかし、理解は出来なかった。


横から伸びてきた手に引っ張られる。

相手のするがままに、手繰り寄せられて温かいなにかに包まれる。


トクン…トクン…。


耳朶に伝わる温度と音に、無意識に入っていた力が抜ける。

途端に、身体を包むなにかの力が強まる。

苦しいということはなかった。

苦しくはないが、かき乱す何かが心に去来する。

「足りない」

耳に落ちてきた言葉に身体を縮ませる。

(ああ…秋吉だ)

鼓膜を揺らした犯人がやっと分かり、自分を包む温もりの正体も分かった。

「もっと…もっとだ」

声と共に温かい呼気と柔らかいものが私の顔に触れる。

経験のない私にも分かった。

これは唇だ。

目を見開く。

しかし、身体は動かない。

「っ!」

身体の線をなぞる手の動きに、あげてはならない声があがりそうになった。

咄嗟に口をつぐむ。


だが、相手からの攻撃(?)は終わらない。

服の上からだが、胸の上に自分のではない手の感触。

触れるか触れないかの微妙なタッチにゾクッとした。

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