生真面目な彼女
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成人向アフィリエイトOK
発行者:深縁
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/01/12
最終更新日:2012/06/06 01:11

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生真面目な彼女 第3章 分岐点
「終了」

カチッとストップウォッチを止めて、秋吉に声をかける。
秋吉が鉛筆を机に置いた。
私は秋吉の前にあった答案用紙を手に取る。
まずは答え合わせだ。

秋吉の視線を感じながら、私は素知らぬ顔をして赤ペンを走らせる。

合ってる。

合ってる。

間違い。

合ってる。



……

「ふぅ…」

赤ペンを置く。

「どうかな?」

すかさず秋吉の声がかかる。

「65点」
「うわ…もっといったと思ったんだけど…」
「昨日やった辺りはそれなりに理解できているように思う。でも、今日の午前中のはまだまだだね。そして、全体的にケアレミス。もうちょっと丁寧に見直して」
「う…分かった。じゃあ、今回は15点だけ加算だね」
「そうだね。休憩しよう。休憩が終わったら、テストの見直し」
「分かった…―ねぇ」
「ん?」
「――5分」

秋吉が机の横を通って腕を伸ばしてくる。
私はその場を動かない。
必然的に、秋吉の腕の中に抱き込まれる。
秋吉は私を抱き込んで、首もとに顔を埋める。
秋吉の吐く息が首に掛かってちょっとこそばゆいが、これといって文句を言わず、したいようにさせた。
前回のことを思えば、ここは速やかに秋吉の腕の中から離脱すべきところだ。
だが、私はこれ以上のことが起きないことを確信している。
だから、もがくこともせずにいる。

この前と違って、落ち着いた今の状況を作り出した日のことを秋吉に抱き込まれながら私は思い出していた。
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