ある魔女の人生
第1章 第一話…プロローグ~魔女の卵が出来た~
鞠奈を部屋へ招き入れたおばあさんは何も聞かず鞠奈を椅子に座らせた。
「まずはこれをお飲み。」
そう言っておばあさんは温かいミルクを出してくれた。
言われた通りにミルクを飲む。
自分では気づかない位体が冷えていた様でミルクが体に沁みる。
そしてミルクを飲み、体も心も落ち着いた途端にある事に気付く。
そう、ここに来る前は自室に居たのだ。
靴なんて履いていない。
外は春らしく暖かかったが、暗くなると共に冷え込んで行った。
更には、森の中と言う事もあり、一段と温度差を感じた。
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