魔怪探偵『ユート』
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ジャンル:ホラー・オカルト

公開開始日:2011/10/07
最終更新日:2011/10/24 02:16

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魔怪探偵『ユート』 第4章 第四章:西洋人形
自宅に戻ると、不気味なくらい静かな空気が私に当たった感じがしました。
妻が居ないからと何時もの私は思ってたでしょうが、『異常』が在るからこそ内心は確信に近づいていました。

急ぎ足で私は舞美を探します。

菅野「舞美! 何処にいるんだ! 居たら返事をしなさい」

先ずは一階を探し回りましたが、見つかりません。
ましてや、幾度も呼んでいるのに返事一つしないのです。
心臓が激しく鼓動を打ち出し、警報を鳴らします。


[早くしろ。でないと…手遅れになるぞ!]


そんな風に警告された気がしました。
階段を勢い良く上がり、曲がり角を曲がってみると…安心しました・・・
真美がそこにちゃんと居てくれました・・・


―――ガタガタと震え、顔を伏せて蹲りながら…


菅野「……舞美?」
舞美「ひっ・・・ぁぁ・・・ぅぁ・・・」

私の呼び声にもろくな反応が出来ず、震えるばかりの姿がそこにありました。
私は「何があった」と訪ねてみますが、何も喋ってくれませんでした。
ただ、指を目の前の部屋…舞美の部屋を指して・・・

あの時の光景は一生、忘れられるものはありません・・・

恐る恐るとドアノブに手をかけ…ゆっくりと開けたその部屋の中に・・・





―――しっかりと居たんですよ





―――カーテンは切り裂かれ、ヌイグルミは綿をまき散らされてボロボロになり、壁は色鉛筆でグシャグシャな落書きが施された舞美の部屋に





―――ハサミを持ちながら、何時もの姿勢のまま机の上に立ち尽くすあの“西洋人形”が…








          ユ ル サ ナ ィ





・・・そんな文字を刻んだ壁を背にして・・・
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