舞う蝶の果てや夢見る ―義経暗殺―
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ジャンル:その他

公開開始日:2011/09/25
最終更新日:2011/09/25 11:22

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舞う蝶の果てや夢見る ―義経暗殺― 第5章 陰陽師鬼一法眼 対 龍笛
古に聞く玄宗皇帝代の楊貴妃、漢の武帝の時ならば李夫人かとも疑われる美貌ではないかと皆鶴は溜息を漏らした。
 その小袖を被った美女に、皆鶴の細い腰が抱き寄せられると深い草の影に押し倒された。皆鶴はあっと短い声を上げるや、口を女の唇で塞がれ、すっと胸に手を差しこまれた。逃げようと体をくねらせるのに合わせて、あたかも皆鶴の体を知り尽くしているかのごとく先回りされ執拗に愛撫される。そして、いつの間にか露わになった乳房を吸われていくうちに、意に反して乳首が硬く突起してきた。脳天に衝撃が走った。気持ちは抵抗しながらも体が勝手に反応していく不思議さに真鶴は抗うことを忘れた。同時にしなやかな指使いで太股から焦らすように秘所の辺りまでなぞられていく。思わず両足に力が入り、皆鶴の体が仰け反る。機の熟し始めた時、小さな突起を女の中指で何度も捏ね返されると、顔を赤らめた皆鶴は人に聞こえぬようもどかしげに今まで出したこともない声を出した。急速に腰から下の力がぬけ、意識が遠のいていった。火照った下半身から今までに経験したことのない体液が溢れ出して止まらない。
 崩れた。
 絡み合う舌にもう後戻りできない予感を朦朧とした気の中で皆鶴は感じ始めていた。そして、皆鶴の体は逃げながらも痙攣したようにしなった。
 女は、義経だった。事が終わった後、いつまでも離れられずにいる娘は義経の唇を自らの口と舌で追いながら、次の逢瀬を必死に泣きながら哀願した。
 娘は義経の愛撫に心を奪われ、恰も夢中遊行するように毎日出かけて行った。外での密会が五日過ぎた頃、義経は最後の仕上げに入った。自分の素性をあかし、娘に奥州へ同行してくれと囁いた。ついては持って来て欲しい物がある。源氏再興のため、無くてはならぬ大事なものじゃ。平家を討ち果たした暁には、きっと父君も喜んでくださるはずであると……
「我が殿は、兵法書など不必要じゃ。さすが源氏の御曹司よ。まさしく、左馬頭様と都一の器量良し常盤様のお子でしかできぬ技じゃ」
 弁慶は苦い顔で酒を酌み交わしながら佐藤兄弟に愚痴をこぼした。自分の出番がないことも不満であったが、弁慶は常に正攻法を好んだ。

 翌朝、まだ陽も昇らぬうちに、義経たちは、熊野神社の境内で皆鶴と待ち合わせた。旅姿の娘が紫の包みにくるんだ巻物をしっかりと胸の前に抱えて息を切らせながら走って来た。
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