私立全寮制御堂学園物語 ダークサイドバージョン
私立全寮制御堂学園物語 ダークサイドバージョン
成人向完結
発行者:とりさん
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ジャンル:その他

公開開始日:2011/09/25
最終更新日:---

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私立全寮制御堂学園物語 ダークサイドバージョン 第15章 終章 罪と罰
 誰もいなくなった校舎、誰もいなくなった職員寮。苦しみや悲しみをたくさん飲み込んだこの場所には、確かに喜びや幸せも、なかったわけではない。だが今は、全てが苦かった。猪瀬は、がらんとした自室の窓を開き、そこからギター投げ捨てた。何ものにも代え難い、想いのしみこんだギター。コンクリートに叩きつけられ、胴は割れて、全ての弦が弾け飛ぶ。この痛みも、贖罪には足りるまい。猪瀬は窓を閉めた。

 将大も亮平も、その後互いに連絡を取ることはほとんどなかった。それぞれが別の道を歩む。彼らが顔を合わせることは、御堂での悪夢を引きずることだという思いが、心のどこかにあったのだろうか。

 裕はこんこんと眠り続けた。悪夢は全て消え去ったかのように、幸福な寝顔に見えた。純也は、今日もその小さな手を握り、裕との約束を守ろうと誓う。誰も憎まないということを。けれどゆう坊、もし君が死んでしまったら、俺は約束、守れないと思う。ごめんね、ゆう坊。

 後悔も希望もない秀一は、狭い窓から空を見る。何もない空を、毎日見つめ続ける。
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