私立全寮制御堂学園物語 ダークサイドバージョン
私立全寮制御堂学園物語 ダークサイドバージョン
成人向完結
発行者:とりさん
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ジャンル:その他

公開開始日:2011/09/25
最終更新日:---

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私立全寮制御堂学園物語 ダークサイドバージョン 第10章 第九章 カルマ
 しかし様々な意味で、猪瀬の計算はことごとく狂い、予想もしない展開が待ち受けていた。
 (……あまりに、ひどいな……)
 猪瀬は証拠品を数枚のDVDRAMにまとめるため、ほとんど全ての映像と画像を手早くチェックしていたが、とりわけあの地下駐車場の惨劇は彼に衝撃を与えた。
 (シュウ、涌坂さんよ……何でこんなことになっちまったんだ? しょせん僕らの抱えた業ってのは、こんな所に行き着くさだめなのかい?)
 珍しく猪瀬は、激しい鬱の感情に襲われ、体の力が抜けていくのを感じていた。

   †

 手負いの獣の反撃というものは恐ろしい。しかしそれはやはり手負いのものの捨て身の反撃に過ぎず、そこに冷静な判断力は影をひそめ、自身の命運をも縮めるのがさだめだ。

   †

 将大に呼び出しがかかったのは、例の宮下のPCから証拠品をぶったくった翌日だった。
 「5年A組の岡本君、至急、職員室まで来て下さい」
 職員室で将大を出迎えた担任教諭は、裕の自殺未遂事件以降、憔悴しきっていた。
 (一体どうなるんだ、御堂は……何が起こってるんだ?)
 「あ、来たね、将大君」
 憔悴しているだけではなく、ただ事ではない空気は、将大にもすぐ伝わった。
 「いいかい? 落ちついて聞くんだ」
 落ちつけと云う当の教諭の声は震え、机上の無意味な手の動きが、激しい動揺を物語っていた。
 「お義父さんが、暴漢に拳銃で撃たれた。今さっき、病院に運ばれたと連絡があった」

   †

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