私立全寮制御堂学園物語 ダークサイドバージョン
私立全寮制御堂学園物語 ダークサイドバージョン
成人向完結
発行者:とりさん
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ジャンル:その他

公開開始日:2011/09/25
最終更新日:---

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私立全寮制御堂学園物語 ダークサイドバージョン 第10章 第九章 カルマ
 「僕の《敵》にも、《やつら》にも、どこまで復讐ができるか、どこまで罪を償わせることができるか、それは未知数だ。しかしこれだけは保証する。あえて詳しくは訊かなかったが、やつらが君たちにしたことを、もう二度と繰り返すことはできない。御堂学園は、消えるからだ」
 猪瀬の言葉は、三人の心に、少なからず安定をもたらした。復讐はともかく、悪夢は終わる。ついに。

 結論から云えば、《あの夜》の長大な映像は未編集のまま大半DVテープに残されており、写真についてもマイクロドライブとフィルムに残されていた。彼らの犯罪行為の立証のためには、それで十分だった。HDD内からは、それよりも以前の裕や、純也、亮平、そしてその他、清家らの毒牙にかけられた少年達の映像や写真が、大量に発見された。そして、清家の手の甲と、彼の行為がわかる映像と静止画も、単独のフォルダに保存されていた。宮下にどの程度の計算があったかはわからないが、どうやら、自分が切り捨てられた時の武器にでもなると考えたようだ。
 一連の作業では、亮平の知識と手腕が欠かせなかった。
 「これで自由にコピーも再生もできます。でも、でかすぎるんですよね。どうしますか?」
 「宮下はしばらく帰ってこないな。時間をかける気はない。とりあえずこのまま持ち出すよ」
 猪瀬も高揚した声で答えると、続けた。
 「中身については、僕はどうしても全てを見せてもらう必要がある。だが君たちをできるだけ傷つけないために、武器として用いる映像は可能な限り絞り込むつもりだ。信用してくれるかい?」
 三人はうなずいた。

 清家京輔の株式会社『御堂』、秀一の『御堂学園』崩壊の序曲のタクトが、今、振られた。

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