僕は知っている
僕は知っている
成人向完結
発行者:とりさん
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:その他

公開開始日:2011/09/18
最終更新日:---

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
僕は知っている 第2章 第二章 友也と唐川-1
 唐川はホテルの名前しか告げなかったが、タクシーの運転手は迷うことなく隘路をくねくねと折れて、うらぶれた通りのビジネスホテルの前に車をつけた。時間にして十五分か二十分というところだ。

 二人は入り口の自動ドアをくぐり、友也は本能的に唐川の後ろに隠れて、さらに帽子のつばを下げて顔を隠した。

 フロントでは最低限の会話があり、唐川は(常用している)でたらめの住所氏名を紙に書いて、ルームキーを引き替えに受け取った。二人で窮屈なエレベーターに乗り、402号室を目指す。

 二つのベッドと、備え付けのデスク、小さなコイン式テレビ、バスルーム。三畳程度の、小さな部屋だ。ベッドが床スペースの大半を占めているような。窓からは他のビルの壁しか見えない。

「先にシャワーを浴びなよ」
 ちょっと間があった。
「……あの、僕いいです」
 汗はすっかり引いてしまったし、とでも言いたげだ。
「いいから入んな。物事には手順ってものがあるんだからさ」
 アナルセックスもやるし、フェラチオもやる。つもりだ。汗臭いセックスも時にはいいが、この子とやりたいのはそういう感じじゃない。
 唐川はいつになく穏やかに言ったつもりだったが、少年はだいぶ怯えてしまったようだ。
「……やっぱり初めてなのか?」
「いえ、その……こういうところでは、その……」
 しどろもどろだ。まあいい。初めての段取りで進めていこう。
「一緒に入ろうか。狭いけどな。先に裸見せてもらうよ。こっちのベッドに脱いだ服を置きな」
「……はい」
 少年は狭い部屋で、唐川に背中を向け、服を脱ぎ始めた。やはり幼い。肩の曲線は柔らかく、まだ内なる筋肉は、二の腕や肩などではほとんど主張を始めていない。薄い脂肪に覆われて、静かに、間近に迫っているであろう爆発的な成長の時を待っている。上半身裸になり、ためらいがちにズボンに手をかけた。ブリーフごしの臀部は、本当に柔らかそうで頼りなげだ。全身が白い。その肢体は今、全体にやや朱に染まっている。少年は靴下のみの裸体になった。ズボンやシャツは、丁寧に伸ばされ、畳まれてベッドのシーツの上に置かれた。
 唐川は友也に静かに歩み寄った。肩に触れられた彼は、びくりとして振り向き、唐川を見上げる。
「見栄を張ってるが、初めてだろう? 優しくやってやる。俺としちゃ、珍しいことなんだぜ」
5
最初 前へ 2345678 次へ 最後
ページへ 
NIGHT LOUNGE5060
ページの先頭へ