僕は知っている
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成人向完結
発行者:とりさん
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ジャンル:その他

公開開始日:2011/09/18
最終更新日:---

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僕は知っている 第4章 第三章 僕と秋信、そして電話の少年
「男の子に、いろんなことを、今日もしたよね。今の日本の法律ではああいうことは……」
 僕は最後まで言わせなかった。
「確かにいろんなことをしたね。よく知っているじゃないか。ねえ、どこかで僕を監視して、それで君は僕をからかっている。いったい……」
 少年は僕の言葉に途中から話をかぶせてきた。
「からかっているつもりはないんだけどな。ただ僕は僕のことを先生に思い出して欲しいだけなんだ」
「僕は君なんか知らない。気に入らないなら警察にでもどこにでも届けたらいい。勝手にしてくれ! ただもう、電話はしないでもらいたい」
 僕は語気を荒げて半ば叫んだ。小学生(くらいと思われる)を相手にするには、ふさわしくない態度だ。僕は正直言って怯えていた。今日のような行為を警察に通報されるとか、そういうことじゃない、漠然とした何かに。
「警察に届ける気はないですよ。だけど先生、本当に気をつけてね。勝手に警察に捕まられると、僕の方が困ってしまう」
「ご親切に、どうも!」
 僕は大声で怒鳴って、今度はこちらから電話を切った。

 僕はしばらく立ちつくしたまま考えた。

 電話をかけてきているのは、間違いなく思春期の入り口の年頃の少年だ。大人の女性でもその年頃の男の子のような声を出すことはできるが、僕には区別できる自信がある。第一、少年の声色を使って何の意味がある。僕が少年愛者だからか。

 また一方、ただの少年と考えるには不自然なところもある。話し方の一部に、年齢相応以上の知性のようなものを感じる。わずかな違和感だ。

 電話の主が間違いなく小学生くらいの男の子だとしても、きっと背後に大人がいる。大人の知恵が働いている。
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