僕は知っている
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成人向完結
発行者:とりさん
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ジャンル:その他

公開開始日:2011/09/18
最終更新日:---

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僕は知っている 第4章 第三章 僕と秋信、そして電話の少年
 今日はなかなか満足だった。

 秋信にはゲイの素質はなさそうだが、といって、ゲイ的な行為にほとんど抵抗はない。ゲイ雑誌を見せてやったこともあるが、気持ち悪いとは思わないそうだ。快感には溺れやすいタチだし、あまり物事を深く考えない。そのうち、もっと濃いプレイができるかもしれないと、僕は期待する。

 少年が帰宅したあと、僕は軽くシャワーを浴びて、座椅子に座ってうたた寝してしまった。不健全な生活だ。僕を起こしたのは、またしても電話のベルだった。

 僕はイヤな予感に囚われながら、受話器を持ち上げた。

「もしもし、黒崎先生?」
 あの少年だ。間違いない。
「はい、黒崎ですが」
「この前はお昼ご飯の邪魔してごめんなさい」
 からかうような口調だ。少なくとも僕にはそう感じ取れた。
「おかげさまでラーメンはすっかり伸びすぎて、汁は半分になってしまったよ」
「それは残念でした。でも先生、もう少しいいものを食べた方がいいんじゃない?」
「余計なお世話様だ。それより君はいったい誰なんだ」
「まだ僕を思い出せない?」
「あいにくだが思い出せない。君は本当に僕とどこかで知り合っているのか」
「ほとんど、間違いなく」
 ほとんど?
「じゃあ、間違いだっていうこともあり得るわけか?」
「うん、まあね。確かめてみる気はある?」
「いや、ないね」僕は不機嫌に即答した。「僕としてはこれ以上食事や昼寝の邪魔をしてほしくないだけだ」
「昼寝もいいけど先生、あまりああいうことをしていると、いつか地雷を踏んじゃうかもしれないよ」
 僕はまた受話器を見つめる。
「ああいうことってなんだ?」
 正しい答えが返って来るであろうことは、ほぼ確信していた。なぜかはわからないが。
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