月に焦がれて
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発行者:癒水月
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/10
最終更新日:2011/09/10 17:18

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月に焦がれて 第2章 ep2
一歩一歩踏みしめて歩いていき、崖まで残りが30メートル位になってからだと思う。
崖の上に一人……性別は……輪郭からして女性、それも15~18位だろう。
そして歩みを続け、遂にあと5メートルで彼女に手が届くという所になって、少年の癖が出た。
彼の癖とは、感情が高い時に心の中で思っていたことが、気づかないうちに口に出してしまうことだ。
今回もその癖は健在で、思わず魅入ってしまった少年は今回もまた、思っていたことを口に出してしまっていた。
「何を見ているの?」
少年は少女に尋ねた。
「月を、眺めているんだよ。」
観ると、月が朧げに映っていた。
「何故、月を眺めているの?」
「会える気がするから。」
「誰に?」
「昔……昔、仲がよかった人に会えるような気がするから。」
そう言って、少女は静かに月を眺めていた。
憂いを含んだ瞳で。
ある時は傍観するように、またある時は陶酔するように。
そうやって少女は毎晩、月を眺め続けていた。
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