月に焦がれて
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発行者:癒水月
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/10
最終更新日:2011/09/10 17:18

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月に焦がれて 第2章 ep2
東尋坊は、全国で有数の『自殺スポット』と呼ばれるレッテルを貼られてしまっているが、僕から言わせれば、縁起でもない話しだ。
確かに、東尋坊はその崖の高さと、夕方になると人が寄り付かないという性質から自殺を試みる人が多いことは認めるし、
自殺するつもりがなくても、東尋坊から見える景色を見ていると、生きているのが馬鹿らしく感じてしまう人が出てくるのも事実だ。
ただ、それだけで東尋坊を嫌いには成らないでほしい。
あそこは、夜行くととても煌びやかな星空を観察することが出来る有数の『夜空観察スポット』なのだから。
命名は僕だから、他人がそう思ってるかどうかと問われれば、返す言葉には詰まるけど。
でも、僕の中ではあそこは夜空観察スポットと呼べるだけの魅力があると確信してる。
以前、友達に東尋坊の魅力について話して聞かせたことがあった。
「だからさ、分かるでしょ?」
「悪ぃ、他の話題なら結構共感できることが多いんだけど、どうにも東尋坊の魅力だけは分かんねぇ。」
「でも、夜空綺麗なんだよ?」
「だって、あそこ自殺スポットだろ? しかも夜が良いって……流石に理解できない。」
どんなに丁寧に説明しても、どの人にも理解されない。
今まで理解してくれた人は、ゼロ。
でもまあ、いつかは理解してくれる人がいるだろう。
さて、東尋坊まで残りは400メートルだ。
小学校のグランド一周分くらいだろうか。
因みに、僕がこれから行く場所は、東尋坊は東尋坊でも、観光のパンフレットに載る画像の様な崖ではなく、その場所からは少しわき道にそれた、殺風景な場所だ。

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