好きになったヒト
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成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きになったヒト 第9章 未練3
年が明けて、事務所開き。
その日は俺も会社を休んだ。そして、辞職の意思も上司に伝えた。
藤村さんから話しがいっていたようですんなりと受け入れられた。

事務所開きと言っても、三人。
タカヤさんとセイジさんと俺。
俺とタカヤさんが下の名前で呼び合っているのでセイジさんとも下の名前で呼び合うことになった。

「それでは、前途を祝して、乾杯。」
三人で今後の打ち合わせを終えて、ビール乾杯。
重役組は午前中に顔を出して少し話しをして帰っていった。

ついに始まる。
セイジさんは、三月に卒業と同時に入社。
俺も退社と同時に入社予定。
今のところ、タカヤさんだけが正式な社員だ。

三人であれこれ話しながら、さっき打ち合わせを終えた資料についてあれこれ話す。
ひさびさの調査。
まあ、俺は今の仕事も大して変わらないが、扱う事例が違うから気分も変わる。

データや企業なんかの無機質なものを追いかけるのと、人を追うのとは少し違う。
資料にあった人物写真に目を落とす。経歴をみてどうやって探りを入れるか考える。
実際には俺はまだ動けないので、タカヤさんの仕事になるが。
久々の感覚。どこかわくわくしてしまう。

次の日は、また今の職場へ出勤。
慌ただしく日々が過ぎて、三月。
同じ部署の仲間はたった2年しかいなかった俺の為に送別会を開いてくれた。
俺はお礼の意味も込めて、その席で持ち歌を披露した。
普段は絶対に外では歌わないけれど。
評判は上々。みんな喜んでくれた。

退職の翌日から、タカヤさんの方へ勤務。
本当は翌週からという話だったけれど、俺自身が待っていられなかった。


5月になって、やっと3人とも少し新しい環境に慣れつつあった。
俺は外回りの途中で休憩を兼ねて喫茶店に入った。
何気なく入ったけれど、店の内装に見覚えがあった。
確かユズルさんがバイトしてた店だ。
とはいっても、場所は全く違う。チェーンだったのか。

ユズルさん、いまごろフレッシャーズだな。
どんな会社にはいったんだろう。
社内や取引先の女の子がほっとかないだろうな・・・。
急に心配になる。

そう思い出したら、いてもたってもいられなくなって俺は休憩も早々に店を出た。
ユズルさんが今どうしているか調べよう。
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