好きになったヒト
好きになったヒト
成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きになったヒト 第7章 未練1
藤原さんの携帯が鳴って、藤原さんは俺を残して帰ってしまった。
けれど、その日から俺はあの人で頭がいっぱいになった。

二人きりでいると落ち着かなくて、触れられると身体が熱くなった。
何度も唇を重ねて、行為は徐々にエスカレートした。
俺は初めて恋に“落ちた”と思った。
自分の全てが藤原さんに向いているのを自覚していた。
理屈や条件なんてどうでもよかった。

そんなことを思い出していると、ふとユズルさんの事が頭を過る。
ユズルさんとはもっと現実的だ。地に足が付いてる。
藤原さんとは最初からどこかで終わると分かっていたから。
ユズルさんとは未来がある。
俺のユズルさんへの気持ちは恋だけでは終わらない。

言葉にするのは恥ずかしい。

歌詞を書いたノートを閉じて、引き出しに戻す。

今の気持ちを書かなきゃな。

『俺と一緒に歩こう
 歩調も、歩幅も俺達は違うけど

 大丈夫 一緒に歩けるよ
 ほら、お互いのペースを見ながら

 俺達は一緒に歩ける
 横に並んで

 キミと一緒に歩こう
 別々のものを見ててもいいさ

 大丈夫 同じ景色だって見える
 ほら、二人で同じ方向をむけばいい

 時々、手を繋ごう
 一人で歩くは身軽だけど
 つまらないよ
 見つけたって言えなんだ
 できたって言えないんだ
 好きだって言えないんだ

 二人で一緒に歩こう
 時々、追いかけっこしよう
 ずっと同じペースじゃつまらない』


思ったよりもすらすらとペンが進んだ。

まあ、昔から歌詞に時間が掛るタイプではないけれど。
途中でコピーとって、アツキさんに渡そう。

次のライブで発表できるかな。
家にいてもすることもないので、スタジオへ向かうことにした。
歌の練習でもしよう。

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