好きになったヒト
好きになったヒト
成人向完結
発行者:iroha
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
好きになったヒト 第7章 未練1
広げていた書類を脇に避ける。

俺は早速食べ始める。

「おまえがそんながッついて食べてんの珍しいな。」

「え、ああ。そうですね。確かに。なんか今日は腹が減って。」

「にしても、でかくなったよな。おまえ。」

「え?」

「初めて会ったときは、まだガキの顔してたのに。成長したよ。」

「そう、ですか?まあ、背は伸びましたね。」

「うん、最初会ったときは怯えた顔してたけどな。」

「はは、なんですか。怯えてないですよ。」
何を言うんだこの人は。

「怯えた顔してたよ。」
タカヤさんはもう一度繰替えす。

怯えて、いたかもしれない。世の中を恨んでた。そんなもんだと思いながらも、どこかでどうして自分だけがって思っていた。

「じゃあ、タカヤさんが恐かったんじゃないんですか?」

「俺?まさか、俺みたいなやさしいお兄さんいないぞ。確かあのとき、ユズルもいたな。」

藤原さんに連れられて、初めて事務所へ行った時のことを思い出しす。
ああ、そういえばあの時、タカヤさんとユズルさんとユミさんがいた。

「ユミさんもいましたね。懐かしいな。みんなどうしてるんでしょうね。」

「結局、ユズルには声を掛けなかったんだ。」

ユズルさんの名前に過剰に反応しない様に気をつけて、何気なくタカヤさんを見る。

「どうしてですか?」

「あいつには、残留を断られたから、今さらまたこっちにひっぱるのはどうかと思ってな、最終まで悩んだんだが。あいつがいてくれると助かるし。」

「そうですね。」

「あいつは俺ともおまえとも違った視点を持ってるから」

48
最初 前へ 45464748495051 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ