好きになったヒト
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成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きになったヒト 第6章 恋愛5
例の仕事の話だ。

「ああ、いえ。」

「時間あるか?」

「はい。」

近くの喫茶店に入る。


「おまえ歌上手いんだな。いきなり会いに行ってやろう思って、いろいろ調べてたらここで歌ってるっていうから来てみたんだけど。」

「聞いてたんですか?上手くはないですけど、趣味です。」

「そうか、趣味ね。いいな。元気そうだな。就職した?」

「はい、やっと1年経ってちょっと落ち着いてきました。調べたってことは、俺が働いてるとこも知ってるんですよね。」

「ああ。で、さっそく本題に入るけど、俺は来年一年で前に言ってた会社の準備に入る。俺の上に形式上、三人入ってもらえることになった。警察を退職した人達だ。表向きは民間企業だが、内情は前と同じだ。俺達が入っていた事務所の管理も請け負う形になる。いつまでも現役の警官が高校生と絡んでるのもまずいからな。」

「つまり、警察じゃ入り込めないところをカバーするってことですか。」

「そういうことになる。保証やら給与やらはそれなりに安定する。民間なのは表向きだけだ。ただ、前と同じで明るみに出た場合の表向きな擁護は望めない。」

俺は頷く。
それは仕方がない。

「どうする?今の会社に留まりたいというならそれも仕方がないとは思うけれど、俺としてはおまえに来てほしい。できれば、来年の準備もできる範囲で手伝ってもらえたらと思う。バイト代くらいしか出してやれないから、今の仕事をしながらで構わないけど。」

「やります。」
即答。タカヤさんから誘いが来たら乗るつもりなのはずっと変わってない。

「いいのか?」

「はい。ずっとそのつもりでしたから。」

タカヤさんが笑顔になる。
「よしっ。おまえが来てくれると本当に助かるよ。よかったぁ。よろしくなっ、マナト。」

タカヤさんが手を差し出す。
俺はその手に握手を返す。

「はいっ。こちらこそ。またタカヤさんと一緒に出来るのがすごく嬉しいです。」

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