好きになったヒト
好きになったヒト
成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きになったヒト 第5章 恋愛4
玄関で抱き寄せられたときうれしかった。
会いたいと切羽詰まってたのは自分だけじゃなかったそう思うと溜まらず自分からキスを仕掛けた。

マナトが噛みついた痕にそっと指で触れる。
その痕さえ本当は愛おしい。ずっと消えなければいいと思う。
行くなと言われて、心が揺さぶられた。

飲み会を断ることもできた。
けれど、それをしてしまうと、俺はもう自分を保っていられなくなりそうで、マナトがいない時間を潰せなくなる。
自分を見失ってしましそうで。
俺は、俺も自分のことをもっとしっかりやらなくては。

ぼーっとそんな事を考えて天井を眺める。
しばらくマナトから離れよう。
このままじゃ、俺もマナトもだめになる。
不意に浮かんだ、辛い選択。
胸が締め付けられる。けれど・・・このままじゃきっと傷付け合ってしまう。

俺はそれからもぎっしり予定を組んでできるだけマナトのことを考えないようにした。
マナトからの連絡はずっとなかった。
やっと来た連絡は、ライブの告知。

あいつはこの前のこと気にしてないのか・・・。
いや、そんなことはない。気にしてるから連絡してこないんだ。
いや、忙しくてそんなこと忘れてる。
ぐるぐるといろいろな可能性が頭を回り始める。

だめだ。メールを削除する。
高校の時からの癖で読んだメールは削除してしまう。

それでも、マナトのライブの日時は俺の頭の裏側にべったりと張りついて、ライブの日のその時間もずっと俺を苛み続けた。
ライブには行かなかった。ずっと欠かさずに行っていたのに。
マナトは寂しがっていることだろう。

わかっている。あいつが俺のことを好きだってことは。
だからこそ、俺を束縛しようとしてる。俺だってマナトを束縛したいという気持ちはちゃんと持ち合わせている。
俺だって、あいつを閉じ込めてしまいたい衝動に駆られる。
その気持ちは痛いほどわかる。だけど、そんなことをしだしたら、俺は自分を見失ってしまう。
ただでさえ、マナトしか見えないのに。
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